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ブログ 2008/10
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上尾市市制施行50周年記念式典で、本学職員が表彰されました[聖学院 On-line Information]
投稿日時:2008/10/24(金) 16:23
10月4日(土)に開催された上尾市市制施行50周年記念式典において、鈴木幸子看護師(大学学務部学生課嘱託職員)が人命救助により表彰されました。
2008年2月27日(水)、島田八一技術職員(大学総務部総務課)が業務中に心肺停止状態となりましたが、偶然に通りかかった鈴木幸子看護師によってAEDを使用した蘇生術が施され、息を吹き返すことができました。この機敏な措置により人命を救助したことが高く評価され、今回の表彰となりました。
2008/10/16講演会報告 裁判員制度[聖学院大学 創立20周年記念]
投稿日時:2008/10/20(月) 19:06
本日の政経講演会のテーマは「裁判員制度」。
石川裕一郎准教授の「憲法(人権)」の授業の場所を教室からチャペルに移し、外部に開かれた形で4限・5限の時間に行われました。
本日の講演者は、弁護士であり、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長の伊藤和子氏と、弁護士であり、元最高検察庁検事の岩下肇氏。
伊藤和子氏は、被告人の弁護担当を担当された、名張毒ブドウ酒事件等を例に、刑事裁判に裁判員制度という「市民参加」のシステムを導入するにいたった背景をわかりやすく説明され、参考となるアメリカの陪審制度の傍聴経験なども紹介されました。そして、日本における従来の刑事裁判の問題や、裁判員制度の問題点もつまびらかにした上で、それでもなお、今の刑事裁判に風穴を開ける意味での裁判員制度の重要性を述べられました。
一方、岩下氏は、司法制度改革審議会意見や裁判員法を紹介され、裁判官の被告人に対する上から目線や、公務員の職務意識について、厳しい問題意識から発言されました。そして、一般市民の専門知識が不十分さ、過重な負担などから裁判員制度に疑問をもたれていること、現制度下でも可能な改革から着手することを力説されました。
休憩後、松村芳明・聖学院大学非常勤講師(憲法)を、交えてのパネルディスカッション、その後でフロアからの質疑応答が行われ、主に裁判員制度に対する懐疑的な意見に伊藤氏が答えるという形で進行しました。聴衆も非常に熱心で、30分ほど時間超過するほど熱の入った質疑応答が展開されました。
参加者:70名(外部13名)
2008/10/15講演報告 日本の東アジア外交と朝鮮半島[聖学院大学 創立20周年記念]
投稿日時:2008/10/20(月) 18:43
今回の講演会は、東アジア外交をテーマに、康仁徳氏(本学総合研究所客員教授)および枝野幸男氏(衆議院議員)に講演をお願いしました。
司会は、小田川興氏(本学総合研究所客員教授・元朝日新聞社ソウル支局長)。
まず康先生からは朝鮮半島について、日本との関係を知る上で重要な歴史を踏まえた上で、北朝鮮問題および今後の展望について、丁寧な解説がありました。
特に北朝鮮問題については、講演前日に、アメリカが北朝鮮の「テロ支援国家指定」の解除をしたこともあり、日本人拉致問題、ミサイル・核開発問題の経緯を確認することは、非常に時宜を得たものでした。
また展望においては、特にポスト金正日について、日米韓での共同研究および、対策樹立が緊要であるとの、発言がありました。
次に、枝野氏からは、金融危機の痛手を受けるアメリカ、経済成長・改革開放路線を続ける中国の存在を踏まえ、今後の東アジア外交について利害が一致する国を探すことの重要性が主張されました。
一方で、いわゆる「歴史問題」に触れ、被害者側の認識の仕方について日本の戊辰戦争を例に、持論を展開されました。
続いて2人のトークセッションがあり、日韓関係について意見が交わされ、特に若い世代では、より一層交流が進むのではないかという期待が寄せられました。外部からの参加者も多く、喫緊の課題に対する提言に耳を傾け、講演会後の質疑応答も盛んでした。
参加者 約200名(内外来者 30名)
■写真
上段左 康仁徳氏、上段右 枝野幸男氏
中段左 講演会の聴衆、中段右 小田川興氏
下段左 講演会後のランチ・セッションで、質問に答える講師
下段右 質問する聖学院の学生
2008/10/8講演報告 杉原泰雄氏「平和国家と福祉国家の現代的意義」[聖学院大学 創立20周年記念]
投稿日時:2008/10/14(火) 16:54
20周年記念・秋の講演会、第2弾は、憲法学専門の杉原泰雄先生(一橋大学名誉教授、左写真)に、ご講演をお願いしました。
杉原先生は、徹底した非武装・非戦を目的とした、日本国憲法制定時の9条の設置理由などを踏まえ、あらためて、現代における9条の意義を、データや時の首相の言説を引用しながら非常にわかりやすく解説されました。
特に、軍拡競争と経済・財政との関係に触れられ、ソ連では経済的疲労のうちに崩壊、軍事費に膨大な支出を行い続けているアメリカでは、財政赤字が増大し、貧困率が非常に高くなる状態であることを示されました。
一方、平和憲法のある日本でも、軍事費が増大し、社会的格差が拡大し始め、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利(生存権)が脅かされるような状況であり、今こそ、「平和」かつ「福祉」国家になるべく、第9条、25条の原点に立ち戻るべきだと主張されました。
そして、日本は、そのような憲法の教育研究に力を注ぐべきだともコメントされました。
講演後も別会場で、学生・教員による質疑応答が続き、非常に熱い講演会となりました。(参加者約200名)
左:講演会司会・コーディネータ、阿久戸学長
左下:講演を熱心に聴く参加者
右下講演会後、学生の質問を受ける杉原先生
2008/9/27 第1回ピアスーパービジョン報告[聖学院大学 創立20周年記念]
投稿日時:2008/10/11(土) 11:25
9月27日午後、第1回ピアスーパービジョン会合が行われました。
ピア・スーパービジョンとは、社会福祉の現場で実践を行っている者同士が、「振返り・語り合い・支えあう」支援のことをいいます。
この会は、主に聖学院の卒業生で、福祉の現場に働く人を対象に呼びかけられました。
スーパーバイザーでもある、人間福祉学科の相川章子先生より当日の報告をいただきました。
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参加者は20名程度でしたが、ピアスーパービジョンにはふさわしい、小グループでゆっくりと1期生から7期生までのさまざまな経験年数の卒業生たちが、日ごろの思いを語り合うことができたようです。
プログラムとしては、助川征雄先生(左写真)からピアスーパービジョンとはなにか、ということについて講演をいただき、グループに入る前に、グループで語り合うことの意義について、卒業生から二名話をしていただきました。
その流れで、たっぷり1時間、ピアスーパービジョンとして7,8名の小グループに分かれてグループで自由に日ごろの思いを語り合う時間を持ちました。
現場(高齢、障害、児童など)もさまざま、経験年数もさまざまな人たち同士がひとつのグループで語り合いました。
再度全体で集まって、グループの報告を行っていただきました。
・はじめてあう先輩方もいたけど、同じ聖学院の先輩ということもあってか、日ごろの思いを語り始めたらとめどがなく、気づいたらずっと話していた。今はすっきりしている。
・はじめは休みがない、マンパワーが足りない、先輩の指導がない、などなどの辛い、大変な思いが語られていたが、次第にやりがいや、この仕事をしていてよかったことなども語られるようになった。
・3年で辞めてしまう人が多い。なんとかそれは防げないものなのだろうか、と常々思っていたところ、ちょうど同じグループで3年を前に辞めようと思っている、という人がいた。なぜ辞めようと思ったのか、など検討したが、こういうピアスーパービジョンの機会などがその歯止めになれば、また辛いときの支えになれるとよいなと思った。
・また、明日からがんばろうという気持ちになった。
最後に、柏木昭先生(左写真)より、これらの報告を聞いてのまとめをしていただきました。
報告の言葉をひとつひとつ取り上げられながら、エンパワメントにつながるようなコメントをいただきました。
懇親会では、35名の方が参加し、やどかりの里(精神障害者小規模通所授産施設)でのおいしいお料理を囲みながら旧友との語らい、またはじめてあう先輩、後輩との出会いを楽しんでいました。
また、学長はじめとする先生方との語らいも、古巣に戻り懐かしい貴重なひと時を得たようです。
また、懇親会では筋ジストロフィーの障害をもつ卒業生が、家族総出で参加してくださいました。
大学院研究科長の郡司先生から、その卒業生が翻訳の手伝いをしてくださった
御礼の贈呈式がありました。郡司先生も涙を詰まらせながら感謝を述べられ、大変感動的な一場面でした。
以下は、参加した卒業生からの言葉です。
・今回、参加人数は決して多くはなかったが、プログラム全体を通して、聖学院の良さ、
人間福祉学科のアットホームな雰囲気が出ていたと思います。
・自分が困っていることで同じように困っている人がいると知り、思いのたけを話すことができてすっきりは少ししました。愚痴大会になってしまうかもしれないけれど、時にはそういった場も必要だと思う。
・このような機会を定期的にやってほしい。
・みな、同じ悩みや考えを持っているのだとほっとしました。
今回は、聖学院ウェルフェアネット(SWnet)という、卒業生とSVC受講者等を中心とする福祉実践家ネットワークが組織化されつつあり、ネットワークとのコラボレーションでの開催となりました。
次回は、来年3月に開催の運びとなっています。
[参考]
聖学院大学総合研究所スーパービジョンセンター
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