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聖学院大学 創立20周年記念

2008/10/08 講演会 「平和国家」と「福祉国家」 [聖学院大学(政治経済学科)]

投稿日時:2008/10/02(木) 14:37

■日時 2008年10月8日(水)11:00-12:30

 

■会場 聖学院大学チャペル

 

■講演者 

杉原 泰雄
一橋大学名誉教授、日本公法学会理事。1930年生。一橋大法学研究科博士課程修了(法学博士)。同法学部専任講師、助教授、教授を経て法学部長。この間、東京大学等でも教鞭。駿河台大
学名誉教授。全国憲法研究会元代表。主著に『国民主権の研究』(岩波書店)、『人民主権の史的展開』(岩波書店)、『国民主権の史的展開』(岩波書店)、『平和憲法』(岩波書店)、『憲法と国家論』(有斐閣)、『憲法と資本主義』(勁草書房)。

 

 

 

■講演概要

「平和」と「福祉」こそ、現代において人間らしく生きるための二つの条件である。そもそも日本国憲法9条が設けられた理由は、軍隊と戦争についての伝統的な考え方が、第二次世界大戦後にもはや成り立たなくなったことにある。ところが冷戦に入り、「抑止力論」によって巨大な軍拡競争が起きてしまった。


その結果、ソ連は経済的疲弊のうちに崩壊し、アメリカも膨大な軍事費による「双子の赤字」にあえいでいる。他方で日本は、母子家庭生活保護や後期高齢者医療負担などの問題に苦しみ、その相対的貧困率はOECD加盟国中第2位となっている。これからの日本の進路こそ、憲法9条(戦争の放棄)および25条1項(生存権の保障)の原点にたつことではないだろうか。

 

【入場無料・申込み不要】