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ブログ 聖学院大学(こども心理学科)
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「児童訪問ボランティア派遣in 岩手県田野畑村・野田村」第5回報告[聖学院 On-line Information]
投稿日時:2013/01/30(水) 11:46
「児童訪問ボランティア派遣in 岩手県田野畑村・野田村」第5回
日 時 2012年11月14日(水)~17日(土)
訪問先 1.田野畑村立たのはた児童館(16日) (第4回訪問先)
参加者 Y.Y(こども心理学科1年)、M.S(こども心理学科1年)、T.S(児童学科1年)、R.A(児童学科4年)、H.S(政治経済学科4年)、島村宣生(NPO/担当理事) 以上6名
【実施内容~プログラム~(50分)】
テーマ 『勤労感謝の日』
登場 トレール
自己紹介
読み聞かせ「不思議な風船」
ゲーム「ジャンケン列車」「郵便屋さんリレー」
サプライズ ウシ・トラ・キョウリュウと遊ぼう
お別れ あ・り・が・と・う
サプライズ 「ウシ・トラ・キョウリュウと遊ぼう」
【感想】(抜粋)
◇「たのはた児童館を訪問して」・・・・・Y.Y(こども心理学科1年)
*4回目の参加
今回で4回目のこの園は、前回の盛り上がりをもう一度!という思いと、11月にはこの園しかないので全力で尽くそうという気持ちで、いつも以上に気合を入れていどみました。
「不思議な青い風船」のお話は、思っていた以上に良い反応をしてくれたのが印象的だ。
悔しいほどに・・・それぞれのお兄さんたちは自分のキャラクターを活かして子どもたちに囲まれていた。今回初参加のTお兄さんには前回、お兄さんを怖がって先生から離れなかった子も自分から近づいて行ったほどだ。
全プログラムを終えて「バイバイ」にしようとすると、子どもたちが練習中の踊りを見せてくれた。本当にうれしかった。子どもたちの成長を見れていると思った。次はさらに!という気持ちになった。
今回の活動直後に、「あそこはああすればよかった」など、反省点を自然と話し合う空気になったのがよかったと思う。
◇「二度目の訪問ボランティア」・・・・・M.S(こども心理学科1年)
*2回目の参加
前回と違う点は今回は、道具をあまり使わずに、体を思いっきり使うゲームであったということでした。その点でも喜んでもらえたのかなと感じました。
交流の時には前回より長く時間を取ることができ「もっとやって」と言う子どももいて、子どもたちに喜んでもらえたのではないかと思いました。
前に行った時とは違った地域に行かせてもらいましたが、まだまだ修復が進んでおらず、こんなに地域により変わるのだと心が痛くなりました。
次回、訪問ボランティアに参加する際にはまた新しいこともどんどん取り入れて引き続き子どもたちに喜んでもらえるような企画をしたいと思いました。
◇「被災地と子どもたちの姿」・・・・・T.S(児童学科1年)
*初参加
被災地へ行くのは初めてで、どんな状態かは全くわかりませんでした。
ここまでひどいものなのかと心を打たれました。3.11の恐ろしさを肉眼で読み取り、肌で感じ取ることができ良かったと思いました。
訪問するまでは、我々なんかが訪問しても本当にいいのか、震災を体験していない自分なんかが行ってもいいのかと自問自答の繰り返しでしたが、児童館に着くと子どもたちが元気な声で「こんにちは!」と言ってくれて、今までの悩みなど吹き飛び子どもたちに助けられ、私も元気よく挨拶を返すと笑顔で迎えてくれました。
多くの子どもたちは笑顔が絶えずにいたのですが、数人不安を抱えた顔をした子がいて何を言っても返事がなく先生に掴まった状態で、その子が何を考えているのか汲み取ってあげられませんでした。
お別れの時に一人一人の子どもたちを抱っこしてあげて、いろんな子どもたちのいろんな顔を見ることができていい経験になりました。
将来子どもと接する職業に就きたいと考えているので今回の訪問で得ることができた知識を、もっと深めるためにボランティアやいろんな幼稚園への訪問を積極的にしていきたいと思います。
◇「”言葉で表す”こと」・・・・・R.A(児童学科4年)
*初参加
どのような言葉なら子どもはわかりやすいのか、何度も何度も練習を重ね、学生ひとり一人が意見を交わせるようになっていった。先生方と学生全員が協力して、一つのものを作り上げていく。そのことがとても楽しく、大きなやりがいを感じていた。
本番の状況をイメージして、子どもはどこにいるのか、どのように移動するのか、一つひとつの細かい部分まで確認しておく必要性を痛感した。
緊張していたが、とにかく”楽しもう”と自分に言い聞かせて臨んでいった。
ゲームの時間では、実際に子どもと行うことで気づいた点がいくつもあった。
このボランティアでは、子どもと関わることに加えて”被災地を実際に訪問する”ことにも大きな意味があった。教員採用試験の勉強をしていく中でも、震災をうけて教師として子どもに何を伝えられるのかなどを考えてきていたため、実際の場所に行きたいと、かねてから強く思っていた。
だが、津波で流された現場を実際に見て、どういった感情をそこに入れれば良いのかわからなかったのが、正直なところである。
様々な報道を通じて被災地の様子は何度も見てきたが、やはりその場所に行ってその空間を感じることは、テレビや写真で見る以上に、私に”今”を押し付けてきた。初めて被災地を訪れた今回の、この気持ちを忘れずに、次回も向き合っていきたい。
実習のように一定期間子どもと関わり、子どものことを知ってからであれば、今回のようなゲームは経験してきている。しかし、”初めて出会う”子どもたちに対してこういった活動をすることは初めてであった。
教育者にも演じるという役者の面はあるが、そこからは少し離れた、より役者に近い”役者”を経験したという感覚があった。
読み聞かせ「不思議な風船」
◇「人の弱さと子供たちの元気」・・・・・H.S(政治経済学科4年)
*2回目の参加
2回目ということで前回の時よりは少し楽な気持ちで行くことができましたが、今回は学校であまり集まることができなく、一連の流れが確認できない状態で被災地へ向かったので不安な気持ちもありました。
やっている中で私たちが行わなければいけない子供たちの誘導を園の先生方にやっていただき、私たちの力のなさを痛感いたしました。
私たちは学校の行事や、個人的に来ているわけではなくいろんな人の支えや後押しがあって成り立っているものだと改めて感じる児童ボランティアでした。
東北の人々は前向きに元気に一日一日を大切に生きていると感じました。それを見ていると、私たちが悩んでいることなど小さいものだと感じます。
防波堤を歩く
>>「第1回」報告は こちら
>>「第2回」報告は こちら
>>「第3回」報告は こちら
>>「第4回」報告は こちら
>>「第6回」報告は こちら
>>こども心理学科ホームページは こちら
こども心理学科「絵本プロジェクト」で使用したパネルシアター展示[聖学院 On-line Information]
投稿日時:2012/12/21(金) 13:50
こども心理学科の「絵本プロジェクト」によるボランティアで岩手県の保育園(岩桐保育園、たのはた児童館)を訪問した際に披露した「パネルシアター『くまさんのクリスマスパーティー』」が大学図書館に展示されています。
原画はiPadで作成。
子ども達に見せる時は、物語をすべてパネル上だけで展開させるのではなく、間にお姉さんが入り子どもたちを物語の中に引き込むかたちで行いました。また、途中に手遊び歌をはさむなどして、飽きさせない工夫をしました。
「くまさんのクリスマスパーティー」台本
>> こども心理学科HPは こちら
「児童訪問ボランティア派遣in 岩手県田野畑村・野田村」第4回報告[聖学院 On-line Information]
投稿日時:2012/12/19(水) 15:18
訪問先 1.野田村村立日向保育所(18日)
2.田野畑村立若桐保育園(19日) (第3回訪問先/3回目)
3.田野畑村立たのはた児童館(19日) (第3回訪問先)
参加者 M.S(欧米文化学科3年)、Y.Y(こども心理学科1年)、M.S(こども心理学科1年)、G.D(人間福祉学科2年)、H.S(政治経済学科4年)、渡邉正人(教員)、倉橋紀子(NPO/講師)、島村宣生(NPO/担当理事) 以上8名
【実施内容~プログラム~(50分)】
- 登場 トレール「歌 おさんぽ」
- 自己紹介
- エプロンシアター「げんき森のお芋ほり」
- ボールゲーム「玉入れ」「爆弾ゲーム」
- サプライズ 牛さんと遊ぼう
-
お別れ ま・た・ね
自己紹介する学生たち 学生と遊ぶ子供達の様子 -
【感想】(抜粋)
◇ 「目で見て、肌で感じる大切さ」
・・・・・M.S(欧米文化学科3年)
*第2回派遣に参加した友人の誘いに応じて参加
今回のボランティアで自分自身が被災地のために一歩新たに踏み出していかなければならないと考えさせられた。被災地の人たちがどのように感じ、どれほどの傷を負っているのか。もちろんそれを全て理解することは難しいが、自分は果たしてこの地域のために何ができるのかと自分自身を問う大きなきっかけとなった。思っているだけでは足りない。実際に現場に行き、目で見て肌で触れることで初めて理解できるようになるのだと思った。
最初の日向保育所では自分をもっと客観的に見て常に笑顔でいることを心掛ける必要があると感じた。自分がまず楽しまなければ、子どもたちを楽しくさせてあげることはできない。また楽しい中にも子どもたちに配慮しながら、怪我の無いように遊ばせてあげなくてはならないことを学んだ。
3日目に訪問した若桐保育園とたのはた児童館は雰囲気や児童も異なっていなが、一人一人が体をたくさん動かし、共に楽しむ喜びを教えられた。最後の「またね」の時に本当にありがとうという気持ちと感謝をもって、抱きしめてあげられたことは私自身も嬉しかった。
体全体で表現する大切さも感じた。
自分がこの場所で必要とされ、短い時間ではあるが子どもたちを支えてあげられる存在であることを感じ、子どもたちと向き合う上でとても大きな自信へとつながった。
子どもたちが放つその一瞬の輝きを共有できた貴重な経験を忘れずにこれからに活かしていこうと思う。
◇ 「第4回児童訪問ボランティアに参加して」 ・・・・・Y.Y(こども心理学科1年)
*第2回からの参加で、今回3回目
(日向保育所)
前回までの反省を活かし、音楽をかけたりホイッスルを持つなどして、メリハリをつける工夫をしてみたが、ゲームの動きやルールがこども達に難しすぎる可能性もあり、その場に合わせてゲームを減らしたりする計画を立てていた。
(若桐保育園)
体が大きくなるという物理的な成長だけでなく、前2回の訪問時より集中力も上がり、ひとつひとつの行動の切り替えも早くなっていた。継続してこられたことを、より一層嬉しく思えた瞬間だった。
エプロンシアターが始まると、これまでは後ろに座った学生が気になって膝に座ってきていたこどもたちが、最初から真剣に物語に聞き入っていた。成長を感じる反面、少しだけ寂しい気持ちにもなった。
今回で3回目のこの園は、こども達の動きなどをある程度予測できているつもりだったが、手足口病などでコンディションがあまり良くなかったこととびっくりするほど成長していたことで、予測していたよりも声を張ったりするようなこともなく、それでいてちゃんと一人一人のこどもをぎゅっとすることもできたのが本当にうれしかった。
(たのはた保育園)
先生方の方がこどもより反応してくれたりして、本当に安心していろいろなことをやらせてもらえる。
今までなかなか引き出せなかった、この園のこども達のはじける姿を見ることができた。
こんなにはしゃぐ姿を見ることができて、次はどんな手を使ってこの子たちを楽しませようかと、終わった瞬間に考えている自分がいた。
◇ 「初めてボランティアに参加して」 ・・・・・M.S(こども心理学科1年)
*友達に誘われて、初参加
(日向保育所)
ここの園の最初の印象は中央にホールのような場所がありその周りを組みごとのお部屋に分かれていて不思議な形をしている園だと思った。
(若桐保育園)
同じエプロンシアターのお話も聞き方も(日向保育所)と違っていた。
日向保育所で“うし”の先輩登場の際に、「逃げろ―!」と言って自由に遊ぶ時間を作ってしまったためか、走り回って子ども達同士でぶつかるということも起こってしまった。このことの反省を活かして「みんなで、遊ぼう!!」と呼びかけした。
(たのはた児童館)
ここの園での自由時間のときは家族のお話や昨日何したんだよ。のようなお話をしてくれる子どもが多かった。
今回のボランティアを通して、子ども達から求められたときに少しでも役に立てたのかなと思いました。
そして実際に、今まではテレビなどのメディアを通してしか見ていなかった場所を自分の目で見て、実際に行くことで感じるものはたくさんあったように思えました。
◇ 「10月児童訪問ボランティア」 ・・・・・G.D(人間福祉学科2年)
*初参加
子ども達と行う遊び、私にとっては人生初のボランティアということもあり想像でしかこのボランティアに取り組むことしかできなかったため戸惑うことが多くありました。自分が子どもたちに対してもつイメージはエネルギッシュでパワフルな姿や無邪気で元気な姿、それに加えて震災を経験し心に傷を負った子どももいるということを考えると自分はその子どもたちにどのように接していけば良いかわからないことがたくさんありました。
初めてのボランティアで訪れた日向保育所で曖昧な想像でイメージしていた子どもの姿ではなく本当に純粋で無邪気な姿を目にして子どもたちの持つエネルギーに驚かされました。
自分たち以上に元気で全力で遊んでいる姿はまるで震災の影響を感じさせないくらいで準備し企画したこの遊びが成功したのだと実感しました。
震災地を訪問しました。1年足らずで復帰できるものではなく何年もかけて支援し続けなければならないものだと感じました。
ボランティアを必要としているところはもっとあると思うので、そういったところでまたさらに違う経験を自発的行動で感じてみたいと思いました。
◇ 「初めての被災地ボランティア」 ・・・・・H.S(政治経済学科4年)
*初参加
実際に目で見るとあの時の地震がいかに強く、酷いものだと肌に感じました。
男性陣がはじめての参加ということでとても体を使った遊びを考えていただきました。
本番当日、このようなことをしたことがなかったのでとても緊張してしまい、気持ちが悪くなってしまいました。実際子どもたちの前に出てみると、プライドや恥などは考える暇も無く企画がどんどん進められていきました。
私たち男性陣が牛の格好をし、子どもたちと体でぶつかって遊ぶことができ、子どもたちが笑顔になってくれて私たちがやったことは正しかったんだと思いました。
一人一人との出会いや、ふれあいなど一日一日を大切に全力で生きていこうと感じられるボランティア活動でした。
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「児童訪問ボランティア派遣in 岩手県田野畑村・野田村」第3回報告[聖学院 On-line Information]
投稿日時:2012/12/12(水) 12:57
訪問先 1.野田村村立野田保育所(17日)
2.田野畑村立若桐保育園(18日)
3.田野畑村立たのはた児童館(18日)
参加者 S.T(欧米文化学科4年)、Y.Y(こども心理学科1年)、鈴木美登利、倉橋紀子、島村宣生(職員) 以上5名
【実施内容~プログラム~(60分)】
- 登場 トレール(呼子を使用)
- 自己紹介
- エプロンシアター「げんき森のおおかみくん」
- 児童英語 「What’s your name」「Ring around the rosy」他 =学生ボランティア
-
サプライズ ヌゥ
ヌゥと握手する子どもたちの様子 ヌゥと子どもたち
【感想】(抜粋)
◇ 「初めての被災地、初めての経験、そこで学んだこと。」
・・・・・S.T(欧米文化学科4年)
この企画に参加することになったのは、前回の児童訪問ボランティアに参加したMさんからの誘いが大きなきっかけになったと思います。
昨年の3月11日以降、大学ではたくさんの復興支援ボランティア企画があったにも関わらず、参加したいという思いがありながらも参加できないでいました。震災から1年が経って、・・・外部の日帰りボランティアに参加しようとも考えたけれど、予算や日程が合わず、動けないまま数か月が過ぎました。
私が事前に準備してきたのは、英語活動ということで1つめに”London Bridge Falling Down.”をアレンジした”Hello, Hello, What’s your name?”、2つめに”Duck, Duck, Goose”という、日本の「ハンカチ落とし」に似た遊び、3つ目に”Ring around the rosy”という、手を繋いで輪になって歌に合わせて歩いたり跳ねたりする遊び。
内容を実際にやってみると分かりにくい点や幼児向けにしては難しいという意見が出てしまい、一気に不安になった。しかし、みんなで意見し合って内容を改善し、活動ができる形になった。・・・自分ひとりで作り上げるのではなく、みんなで作り上げるものなのだと思った。
(野田保育所)
(40人の年中年長の参加があり、予定していたプログラムを一部変更)
活動の中で、予想外のことや失敗・反省点など挙げればいくつもあるけれど、子どもたちを笑顔にできたこと、楽しませることができたということが第一で、その実感があったことが救いだったかもしれない。
(若桐保育園)
(英語の時間)この施設の子どもたちは一対一でふれあう時間がほしいということで、自己紹介インタビューを全員にしてあげた。名前を言って、”Nice to meet you!”といって抱きしめてあげると、子どもたちはとても喜んでくれた。中には腕にしっかりしがみついて離れたくないという子や「ぼくね、ぼくね、なんでもできるんだよ」と話してくれる子がいた。ひとりひとりともっと長く密接にふれあえる時間がほしいと心から思った。
さよならするときに、ハイタッチやハグをしたり、たかいたかいをしてあげた。お兄さん気質の男の子もやっぱり甘えたいような目でこっちを見ていて、やってあげた。
私たちはボランティアをしてあげているのではなく、させてもらっている身なのだと改めて思った。
(たのはた児童館)
落ち着いた雰囲気を感じた。
Yさんの手遊び歌で前に注意を引き付けるという作戦には感心した。
(子どもたちの踊り「さんてつのうた」)しっかりいきいきと踊っていた。踊っている最中に「(こっちみて!)」と言わんばかりに子どもたちの視線が飛んできた。みんな一生懸命で胸がいっぱいになった。
自覚していながらも(館長の)先生から、今回の英語の活動レベルが少し高かったことやアドバイスをいただき、「めげずにまた来てください」と言われたことが嬉しくて、(次、来た時は)先生に「前回より良かったよ」と言われるように頑張りたいと思った。
私は初めて訪れる岩手県という土地で、たくさんのモノを得ることができました。
まず、チームの仲間。たくさん話ができたこと、一緒に活動を作り上げたこと、指摘し合ったことなど全部が勉強になり、いい経験になりました。
次に、経験。被災地のボランティアを経験するのは初めてでした。また、子どもたちを相手に英語活動をした経験がなく、その実践する活動の場を頂けたのだということがとても良い経験になりました。
子どもたちを楽しませたいという思いだけでは成り立たず、人の前に立つには何度も経験を重ねることが大事であると知りました。
最後に、感謝。今回、チームのひとりとして活動に参加させていただいたこと、仲間の助け、施設の先生方の助けがあって自分の活動ができたということ。誰かに支えられて「子どもたちを楽しませる」というプログラムができたこと。
私たちはボランティアをさせてもらっているという自覚を持って、ひとつひとつ丁寧に向き合っていかなければならないのだと思いました。
今回、岩手を訪れて、ごはんがおいしくて、自然が豊かで、街の雰囲気は温かくて、伝統的な行事もあって、旅の名所もたくさんあるという素敵なところを知ることができました。また、被災地で学んだこと、たくさんの経験、子どもたちの笑顔、津波の恐ろしさなどもしることが出来ました。これら全部を心にしまって、復興に向けたお手伝いを今後もさせて頂けたら幸いだと思いました。
◇ 「第3回児童訪問ボランティアに参加して」 ・・・・・Y.Y(こども心理学科1年)
(野田保育所)
ホールは、全員が入るには少し狭いくらいだったが、人間の距離がとても近くになれたので、それがとても楽しい雰囲気をつくることができた一つの要因にもなっていたと思う。
エプロンシアターの導入として「今日のお話にはオオカミさんが出てくるのだけど、どんなお話だと思いますか?」と尋ねると「こわいはなしー」という反応が大きかった。
(若桐保育園)
前回、自分がいたことを覚えていてくれた子もいて、言葉では言い表せないほど嬉しかった。
スキンシップが一番多く、元気いっぱいに体当たりしてくれるこの園の子たちには、もっと無秩序な動きをさせてあげたいと思う。
(たのはた保育園)
今回は人数が約2倍も増えていた。
エプロンシアターをやっている間の子こどもたちの反応は、この園が一番集中力が途切れてしまう子が少なかったように感じる。
全ての園で進行役を務めさせていただいたが、もっとこどもが返答しやすい投げかけを意識するべきだった。
次回は自分も何かプログラムを用意して、ひとつひとつの園にあったやり方をしたいと考えている。もっともっと楽しませるために、自分にできることをもっと増やしたい。
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「児童訪問ボランティア派遣in 岩手県田野畑村・野田村」第2回報告[聖学院 On-line Information]
投稿日時:2012/12/12(水) 12:44
訪問先 1.野田村立玉川保育所(19日)
2.田野畑村立若桐保育園(20日)
3.田野畑村立たのはた児童館(20日)
参加者 M.S(欧米文化学科4年)、Y.A(人間福祉学科3年)、S.I(人間福祉学科2年)、Y.Y(こども心理学科1年)、教員(こども心理学科教授)、職員3名 以上8名
【実施内容~プログラム~(60分)】
- 登場 トレール「三陸鉄道の歌」
- 自己紹介
- 読み聞かせ わたしのワンピース、はらぺこあおむし、自作本
- 手遊び
- 児童英語 「Head Shoulders」「Hokey Pokey」 =学生ボランティア
- サプライズ コバトン
コバトンと写真をとる子どもたちと学生 子どもたちとお話をする学生の様子
【感想】(抜粋)
◇ 「初めて被災地を訪れてみて・・」 ・・・・・ M.S(欧米文化学科4年)
私はボランティア経験が全くなかったので、大震災が起きてから1年経った被災地に素人が踏み込んでよいのか、また、自分にできることはあるのか、不安ばかりが募っていた。
今回、私が任された課題は、保育園と児童館に慰問した際に英語を取り入れた活動をすること。「英語を通して、子どもたちが楽しく、なおかつストレスを発散できるような時間を提供してもらいたい」という要望を踏まえ、みんなで体を動かして活動できるものがよいと考え「Head Shoulders」と「Hokey Pokey」に決めた。
私は、授業の関係で小学校や幼稚園を訪問する機会があるのだが、こちらの子ども達にはまた違った様子が窺えた。一見、普通の元気な子どもたちだが、私たちに求めてくる愛の大きさが尋常ではないように感じた。もっと自分に興味を持ってほしい、知ってほしい、遊んでほしいという気持ちが私一人では抱えきれないほど溢れ出ていた。他県から来た私たちをこんなにも必要として近づいて来てくれるうれしさの反面、普段子どもたちを第一に優先して考えることができない復興の難しさも感じられた。しかし、やはり子どもたちはとても強くて、そんな現実は一目ではわからないほど元気であった。むしろ子どもたちの笑顔からたくさんの元気をもらった気がした。
震災前の写真と震災後の現地は全く違う場所に見えた。写真を撮るのをためらうほど、岩手県で見た海は、自分ものみ込まれてしまいそうな感覚に陥るほど迫力があるように思えた。
とても全てを理解することはできないほど、街全体が傷ついていた。
さまざまな場所を実際に見て、話を聞いて、改めていまの自分の生活がいかに幸せであるかを考えさせられた。
日々の生活に感謝し、機会があればまた、慰問させていただきたいと思う。
◇ 「子どもたちのふれあいのなかで」 ・・・・・Y.A(人間福祉学科3年)
私がこのボランティアに参加しようと思ったきっかけ。
- テレビなどで特集される被災地の現状・・・。瓦礫の撤去や町や村の再建にはまだまだ大きな課題が残されていると思い、実際に被災地に行かなくてはわからないこともあるのではと思った。
- 子どもたちを支援するボランティアであったから。私は子どもが好き。授業で学んできた事などを活かして被災地の子どもたちの心のケアができるのであれば良いと思ったら。
(玉川保育所)
1歳から5歳までさまざまな年齢の子たちがいたが(15名)、年齢別にクラス分けをするのでもなく、1つの部屋で違う年齢の子と遊んでいる姿がとても印象的であった。
(和桐保育園)
進行係をした。
印象的だったのが、「何をして遊ぶのが好き?」と聞いたところ、「地震ごっこ」と答えた子がいたことだった。
そして、コバトンが帰ったあと私たちも帰ろうとしたら、子どもたちが寄ってきて「遊ぼう!」「だっこしてー!」と言われたことだった。
(たのはた児童館)
最初は子どもたちの反応がほかの2つの施設に比べて薄く、本当に楽しんでくれているのだろうかと心配だったが、児童英語でのはしゃぎっぷりを見て、楽しんでもらっていたようで安心した。
3つの児童館、保育園を通して私は改めて子どもたちとふれあう大切さについて学べた気がした。被災地にある子どもたちは何を望んでいて、反応を示してくれているのか、また各施設の先生方や村の方々の思いなど、やはり現場に行ってみて関わりをとおしてからでないと見えないことだらけだと感じた。
「地震ごっこ」や「津波ごっこ」などは聞いたことがあったが、実際子どもたちの口から聞くのでは私たちの感じ方も大きく変わると思う。
◇ 「街の復興から心の復興へ、被災地の子どもと私と共に」
・・・・・S.I(人間福祉学科2年)
(玉川保育園)
最初に恥ずかしがっていた子ども達が暖かく抱っこしてくれました。岩手県の天気はまだまだ寒いけど、心の中はとても温かくて幸せでした。
野田村、田野畑村を見学して驚いたことがいっぱいありました。
それは、津波がきた高さ、遠さや破壊。私達は津波がない所に安全に住んでいて、本当の想像できませんでした。
(和桐保育園)
保育園の先生から、「若桐保育園の子ども達の親は震災の後に家族の為に一生懸命生きていて、自然に子ども達と一緒にいる時間が減ったので、子ども達が寂しがっている」と聞いて、よけいに子どもたちを抱っこしたいと思うようになりました。
子ども達の心も桜のように小さくて弱そうに見えるけど、愛と力を込めて育てれば、強くて立派な子どもになるはずだ、というようなメッセージが私の心に届きました。
(たのはた児童館)
たのはた児童館の先生が子ども達に、「読み聞かせをしてくれる時、ちゃんと聞いてね」と教えていたそうで、子ども達が本当に一生懸命に聞いている姿に驚くと同時に感動しました。そんなに賢くて、思いやりを持っている子どもの素晴らしさが被災地の中に輝いています。
この三日間の全ての体験が私の貴重な人生体験になりました。被災地の子どもはやはり埼玉県の子どもと違います。愛を求めている傷ついた心、自分の事を覚えてほしいアピールの仕方、優しくしてくれる人の事を大事にしている姿など一生、忘れません。
愛を届けようと思いましたが、愛を感じ、愛をくれるばかりでした。
自分自身も改めて、一人ひとりの命の大切さ、家族の大切さ、愛の大切さを考えさせられました。子ども達からくれた愛を心の中の大切な所に置き、子ども達の笑顔を守ろうと一生の仕事にしたいと決心しました。
◇ 「第2回児童訪問ボランティア派遣」 ・・・・・Y.Y(こども心理学科1年)
(玉川保育園)
別れの時、「大好きー!ちゅっ」としてくれる子や、ひざに座ってくる子などがいた。
(これは、)朝登園してきた子どもたちに先生がやっていたことだった。愛情のやり取りがとても印象に残る保育園だった。
(和桐保育園)
特に印象に残った子どもの言動は、倉橋さんが読み聞かせの導入で「みんなは普段どんな遊びをするのかな?」と言った時に、一番最初に出てきた言葉が「地震ごっこ!」だったこと。
あぁ、この子たちは被災地のど真ん中で生活しているのだ、とあらためて感じさせられた。
この園の子どもたちは1つ1つの反応がとても大きく、「ボクね」「ワタシね」と話しかけてくる子が多かった。
(たのはた児童館)
ここの子どもたちは、この短い一瞬ではあまり自分たちに慣れることができなかったように思える。
次に来た時には、もっとこの子たちの素の姿やはじける姿が見たいので、プログラムに工夫をしたい。
<「コバトン」に対する反応>
(玉川保育園)着ぐるみの下にもぐりこんで、中を見ようとする子が何人もいた。その一方で泣き出してしまう子もいた。
(和桐保育園)下にもぐりこもうとする子が続出。
(たのはた児童館)他施設と同じ反応。
>>「第1回」報告は こちら
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>>「第5回」報告は こちら
>>「第6回」報告は こちら
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