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【報告】2013/07/17 日本文化学科 「ビブリオバトル・決勝戦」 開催
[聖学院大学(日本文化学科)] 投稿日時:2013/07/18(木) 11:25
7月17日(水)、日本文化学科の1年次必修授業「ライフデザイン・良く生きるA」で、図書館の全面協力により「知的書評合戦・ビブリオバトル」の決勝戦が行われました(学生、教職員約80名参加)。ビブリオバトルとは、発表者(「バトラー」)が自分の好きな本を選んでプレゼンし、これを聴いた聴衆が一番読みたいと感じた本を投票で決める大会。聖学院大学としては初の開催です。
「ライフデザイン・良く生きるA・B」という授業は、学生個々の「キャンパスデザイン」「キャリアデザイン」の充実を願うと同時に、生涯にわたる「ライフデザイン」をイメージしてもらうために、特に他者とのコミュニケーション力の養成を目指しています。授業はアクティブ・ラーニングの形をとっていますが、今学期は自己表現プログラム、コミュニケーション・ワークなどを経て、その集大成として「ビブリオバトル」を開催しました。
本日17日の最初に行われたのは、ビブリオバトルのエキシビジョン。
本選とは関係なく、前回の予選を聴いた学生の中から、「是非自分もやりたい!」と思った学生の自薦による6名が集まって自分の好きな本を紹介しました。
ビブリオバトル エキシビジョンの様子
エキシビジョン後はいよいよ決勝戦が行われました。
発表者は学生4名で、発表の持ち時間は1人5分間、質疑応答は2分間でした。
発表者の学生それぞれが持参した本について熱く語り、聴衆からの質問も含め、会場は盛り上がりました。
古田さん紹介 「七つの習慣」 木村さん紹介 「マイナス50度の世界」
丸山さん紹介 「らせん」 宮脇さん紹介 「心霊探偵八雲」
優勝者は「七つの習慣」を紹介した古田さん。
古田さんは「哲学を学んでも人生うまくいく保証はないと私は思います。この「七つの習慣」には“人生の成功方法”がつまっています。」と語り、本の魅力を熱くアピールしました。
ライフデザインは1年生が受講する授業ですが、1年生とは思えないほど、素晴らしく堂々とした「ビブリオバトル」となりました。
優勝者 古田さん 決勝戦進出の4名の学生たち
【参考】
>>日本文化学科HPはこちらから
>>ビブリオ公式HPはこちらから
【報告】2013/6/5 日本文化学科春の講演会2013「香りと文学と私」
[聖学院大学(日本文化学科)] 投稿日時:2013/06/07(金) 10:28
この講演会は、在学生はもとより、卒業生、教職員、更には近隣の方々を招いて、来場者とともに「文化」と出会い、「文化」を体験し、「文化」への認識を深めることを目的に毎年行われている催しです。
今年は「北鎌倉香り仕事」オーナーであり、「香りの研究者」「香りの伝道者」として広くご活躍されておられる嶋本静子先生をお招きし、「香りと文学と私」と題したお話とワークショップをしていただきました。
学生、教職員の他、一般の方も含め約220名の来場がありました。
嶋本静子先生をお招きして行われた講演会「香りと文学と私」
嶋本先生は、まずご自身が香りの研究を始められたきっかけからお話しになり、その研究の一端として日本の古典文学、特に『源氏物語』の「空蝉」のくだりについて解説をして下さいました。
「源氏のまとう薫香の香り」が「17歳の身体と混じり合った」ものであり、だからこそ暗闇の中にありながらその香りの主が他ならぬ源氏その人のものであることを全身に受け止めた空蝉、にも関わらず「嬉しさ」「罪悪感」「劣等感」という様々な感情に揺れ動くがゆえに、愛おしくてならない源氏から自らを引き剥がさざるを得なかった彼女の繊細極まる感性と振る舞い。『源氏物語』に登場する女性たちの哀切が、現代に生きる女性たちの心を突き動かすものであることを改めて実感することとなりました。
また、一方の源氏についても、彼の恋愛には「母恋」というのもが根底にあり、この場面には恋愛のエロティシズムだけではなく、「若い」彼だからこその恋の実質というものが読み取れ、その意味で男性側からも深い想念を呼び起こさせるものであることが理解できました。『源氏物語』の世界は底知れぬ深さを持ち、それゆえに長く読み継がれている作品となっていることを再確認できました。
続いて行われたワークショップでは、こうした源氏の「若さゆえの香り」(『源氏物語』では、壮年、中年の源氏については香りの記述がなされていない)に注目し、参加者がそれぞれに香りの「個別性」について体験することとなりました。
ワークショップは二つの体験をしました。
1、野ばらの香りを自身に吹きかけ、その香りを確かめる。その後、二人一組になってお互いの香りの違いを確認する。
2、4種類の香りを嗅いで、その香りから受ける印象を紙に書きとめる。
1については特に男女間の違いを実感する、まさに強烈な体験をすることとなりました。
2についてはいくつかの回答例を先生自らお読み下さり、それぞれの香りの特性について説明をいただいたことで、自らの印象と香りの特性との結びつきを発見するというとても興味深い発見をすることができました。
香りを体験したワークショップの様子
実は、嶋本先生にご講演いただくのは今回で三回目です。
それぞれの講演内容が異なるものであることは勿論ですが、参加者がその都度新たな発見をし、刺激を受けることが出来るというのが、先生のご講演の最大の魅力でしょう。
最後に、学生から提出された感想を記してこの報告を閉じたいと思います。
特に感想を求めたわけでもないのに感想を書きたくなってしまったというこれらの感想文が、この講演の魅力をお伝えすることになると思います。
・今日の講演は今までの中で一番楽しい講演でした。自分自身の香りというのがわかり、楽しかったです。因みに、自分はユーカリの香りが好みでした。
・すばらしいお話を聞けました。香りとは心にも身体にも効く素晴らしい効果があるのだと知りました。
・香りについてもっと意識したいと思いました。その匂いを嗅いで、うまく答えられるようになりたいです。
・香りとはとても深いものなんだなと感じました。本日の講演、有難うございました。
・香りは脳で分かるというのは初めて聴いた。しかし、「忘れてしまったことがある時に嗅いだ香りによってその時に考えていたことを思い出す」ということを聴いたことがあるので、考えてみれば、香りを脳で判断するというのは確かにそうなのかもしれないと妙に納得した。
・人によって匂いが変わるのは知っていたけど、年齢、性別、食べ物などで変わるとは思っていなかった。
・人によって「におい」が異なる所がとても面白いと思いました。また、今まで嗅いだことのない匂いを嗅ぐことができ、とても貴重な体験になりました。
>>講演プレスリリースは こちら
>>日本文化学科ホームページは こちら
2013/6/5 日本文化学科春の講演会2013「香りと文学と私」(香り研究家 嶋本静子氏)
[聖学院大学(日本文化学科)] 投稿日時:2013/05/10(金) 13:16
「香りと文学と私」
ここ数年、アロマテラピー(芳香治療)が流行しているが、香りと人間の関係は古い。
人間にとって香りとはどのような意味を持つのか。
北鎌倉で「香り仕事」のオーナーとして活躍されている嶋本静子先生を招きし、人と香りの関係をワークショップを交えながらお話していただきます。
更に、香りを切り口に、文学を読むことについてもお話し下さる予定です。
【日時】 2013年6月5日(水)11:00~12:30(開場10:50)
※入場無料・事前申し込み不要
※一般のお問合せ先:総務課(TEL 048-781-0925)
【会場】 聖学院大学チャペル(埼玉県上尾市戸崎1番1号)
【講師プロフィール】 嶋本 静子(香り研究家・北鎌倉「香り仕事」オーナー)
香り研究家。福岡県出身。東京女子大学卒。
『源氏物語』や『万葉集』など、日本の古典文学における「香り」と現代における「香り」のもつ意味を研究する。北鎌倉で様々な香りの品を揃えた工房「香り仕事」を主宰しながら、大学や市民講座などで数多くの連続講義を担当する。著書に『香りの源氏物語』(旬報社)など。フェリス女子大学非常勤講師、玉川大学継続学習センター・NHK文化センター町田教室・厚木市文化講座講師(以上現職)。
>>日本文化学科ホームページは こちら
11/7 アセンブリアワー日本文化学科の教育実習報告会
[聖学院大学(日本文化学科)] 投稿日時:2012/11/07(水) 14:09
報告会の最後には、日本文化学科の卒業生、三井一巳さん(08年卒業)の帰朝報告もありました。
講演会の様子
三井さんは、聖学院大学を卒業後4年間、中国大連にある大連外語学院で日本語教師として教壇に立たれ、今年の7月に日本にお戻りになられたそうです。
三井さんは、「どのように仕事を見つけたのか」「どのような授業を担当してきたのか」「自分で立ち上げた活動にはどのようなものがあったのか」「海外での生活はどうだったのか」についてお話になり、その後、後輩に向けて「困ったことがあったら、誰かに相談してみてください。そして、少しでも可能性があるのであれば、どんなことでも挑戦すべきです」とのアドバイスをされました。
報告をする三井さん
報告会後、日本文化学科教員からは「立派になった」「逞しくなった」との感慨深げな感想が聞かれました。
日本文化学科ホームページはこちら>>
10/3日本文化学科講演会「清盛が目ざした国づくり」(東京大学教授本郷和人氏)開催報告
[聖学院大学(日本文化学科)] 投稿日時:2012/10/03(水) 16:10
10月3日(水)、聖学院大学チャペルにて、日本文化学科主催「清盛が目ざした国づくり」と題した講演会が行われ、一般の方や学生、教職員が参加、約200名が耳を傾けました。
講演者には、現在放映中のNHK大河ドラマ「平清盛」の時代考証も担当されている本郷和人氏(歴史学者、東京大学教授)をお招きし、清盛が活躍した日本中世史について語っていただきました。
本郷和人氏(歴史学者、東京大学教授) 講演会の様子
本郷氏は、リアルな画面作りを目ざした大河ドラマの制作についてや、清盛の人物像を探る鍵となる当時の時代背景について話されました。
平家は壇ノ浦の戦いで敗れてしまったこともあり、清盛がどのような意思や思いを持っていたか、明らかとなるような歴史資料はほとんど残っていません。
そのため、本郷氏は日本中世史において、朝廷と幕府がどのような関係であったか、日本を一つの国家とする「権門体制論」と、朝廷と幕府が別々に統治をしていたと考える「東国国家論」について言及しました。
また、本郷氏は当時行われていた日宋貿易に注目、清盛は貿易に熱心で、宋から輸入した銅銭が、やがて浸透し、貨幣経済が成立したことを話されました。
後世、室町幕府の足利義満が、貿易や経済面において力を入れ、実績を挙げたことを取り上げ、「清盛は生まれるのが150年ほど早かったのではないだろうか」と本郷氏は講演を締めくくりました。
■参加した方からの感想を一部紹介いたします
・歴史を考える上で参考になりました。やはり一方的に見てはいけないと言う事かと感じました。
・清盛により日本の政治と経済が確立されてきた、という歴史が理解できて良かったと思いました。
・大変参考になりました。ありがとうございます。
・いつも講演会から自分の知らない知識を得ることができる。それが嬉しいと感じさせられました。
日本文化学科主催「清盛が目ざした国づくり」 講演会チラシはこちら>>
日本文化学科ホームページはこちら>>
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