大きくする 標準 小さくする
このエントリーをはてなブックマークに追加

聖学院 On-line Information

2012/11/28 欧米文化学科講演会「私には夢がある」報告 [聖学院大学(欧米文化学科)]

投稿日時:2012/11/29(木) 17:54

11月28日(水)、欧米文化学科主催講演会「私には夢がある-キング牧師とマルコムX」が行われ、アフリカン・アメリカンを専門に研究しておられる荒このみ氏(立命館大学客員教授、東京外国語大学名誉教授)をお招きしてお話しをお聞きしました。
この講演会には欧米文化学科の学生、地域の方など、約140人が出席しました。



                         
                    
荒氏は、講演の最初にアメリカ大統領選に勝利したオバマ大統領を紹介、アメリカ初のアフリカン・アメリカンの大統領として当選したことについて触れ、画期的大事件だったと語りました。
キング牧師、マルコムX、そしてオバマ大統領には言葉の使い方が優れているという点で共通点があると語り、その演説の魅力についても話されました。

講演会では、アフリカン・アメリカンとして人種差別と戦ったキング牧師とマルコムXが主にどういった階級の人々に支持されたか、また二人の足跡をたどりながら、公民権運動の過程を説明されました。

これまで、キング牧師とマルコムXは、対立的な存在として取り上げられてきました。
しかし荒氏は、それはメディアが作り出したものであり、アフリカン・アメリカンの勢力を二分する二人をあえて引き離そうとする動きがあったのではないか、と話されました。 

生前、二人がにこやかに握手しあっている写真があることを紹介し、暗殺されなければ、キング牧師とマルコムXが協力し合い、開放運動の中でさらに活躍していたかもしれないという可能性を荒氏は示唆しました。


<一般参加者からの感想を一部ご紹介いたします>
・当時のアメリカ黒人運動の難しさを実感できた。
・アメリカの歴史を再認識できた。これからよく注視して世界の出来事を見ていきたい。
・マルコムXは、名前は知っていたが、このたびの講演で彼の人物についてよく知ることができた。
・キング牧師とマルコムX、二人を並べてのお話し、わかりやすかったです。解放運動について勉強になりました。


講演会「私には夢がある-キング牧師とマルコムX」開催概要はこちら>>

欧米文化学科ホームページはこちら>>



 

アーカイブ