聖学院 On-line Information
11/28 欧米文化学科2012年度特別講演会「私には夢がある―キング牧師とマルコムX」 [聖学院大学(欧米文化学科)]
投稿日時:2012/09/05(水) 12:35
荒 このみ氏 をお招きして、
「私には夢がある―キング牧師とマルコムX」を開催します。
【日時】 2012年11月28日(水)11:00~12:30
※入場無料・事前申し込み不要
【会場】 聖学院大学チャペル(埼玉県上尾市戸崎1番1号)
高崎線「宮原駅」西口よりスクールバス5分/
埼京線「西大宮駅」北口よりスクールバス10分
【講演概要】
アメリカ大統領選挙におけるオバマ再選の可能性が、巷の話題となっています。
アフリカ系アメリカ人として初めての大統領である彼が、高校時代に強い影響を受けたのが、マルコムXでした。映画「マルコムX」もヒットし、近年彼に対する関心の高まりが見られます。
従来、非暴力を説くキング牧師と武装自衛を認めるマルコムXはタ対立的な存在として語られてきました。しかしこのようなイメージは当時のメディアが作り上げたものであり、近年では両者の共通点を重視し、両者をより統合的にとらえようとする見解が主流になりつつあります。二人は共に互いに認め合う存在であり、「黒人」と呼ばれてきたアフリカ系アメリカ人の解放のために、互いの連帯を模索していました。
「私には夢がある」の演説で有名なキング牧師ですが、彼の夢は彼個人を超えて、アフリカ系アメリカ人が抱き続けてきた夢の系譜に連なるものであり、マルコムXもまた、この地脈の中で彼自身の夢を見たのです。
人種差別への闘争を共通の起点として、平和運動や全人種の平等へと、それぞれ視野を拡げていったキング牧師とマルコムX。
グローバル化の進展に直面する今日において、この二人の足跡は私たちに大きな示唆を与えてくれることでしょう。
【講演者紹介】
荒 このみ(あら このみ/立命館大学客員教授、東京外国語大学名誉教授)
専門:アメリカ文学・文化、アフリカン・アメリカン研究
著書:『マルコムX-人権への戦い』、『歌姫あるいは闘士ジョセフィン・ベイカー』、『アフリカン・アメリカンの文学-「私には夢がある」考』、『黒人のアメリカ-誕生の物語』
翻訳著:『マルコムX事典-アメリカの人権問題を理解するために』、『アメリカの黒人演説集-キング・マルコムX・モリソン他』
【お問い合わせ先】
聖学院大学 総務課 (TEL:048-781-0925)
>>欧米文化学科ホームページは こちら
【参考】
≪欧米文化学科 ~過去の講演会講師~≫
2007年度 ゴスペルシンガー ラニー・ラッカー / ミュージシャン アン・サリー、飯田玄彦
2008年度 ピーターバラカン
2009年度 音楽死生学士 キャロル・サック
2010年度 東京音楽教授 西村幸夫
2011年度 早稲田大学教授 葛野尚志
>>マルコムX 公式HP(英語版)は こちら
>> 映画「マルコムX」については こちら
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