聖学院大学 創立20周年記念 ブログテーマ:聖学院大学(コミュニティ政策学科)
2008/10/1講演報告 西川太一郎氏「市民を幸せにする自治体」
[聖学院大学(コミュニティ政策学科)] 投稿日時:2008/10/06(月) 18:12
東京都荒川区長である、西川太一郎氏は、本学総合研究所の客員教授でもあり、現在も、コミュニティ政策学科の専門科目で「日本産業論」という授業を担当されています。
今回の講演では、まず荒川区が「区民を幸せにする」ために、「幸福実感都市」を目指す区政に取り組んでいることを紹介、そしてさまざまな取り組みのうち、”環境”に絞って具体例を挙げて説明されました。
たとえば、環境にやさしく快適な学習環境を確保する、小学校のエコ改修の取り組み、隅田川を通る地域(秩父市、戸田市、東京都北区、足立区)と連携した、学生環境サミットの開催、中小企業の街の特性を生かし、事業所と提携し、CO2削減、ソーラー発電設置、地域猫(野良猫)や廃棄物に関する条例(予定)など、詳しく解説されました。
多くの大胆な区政改革に取り組む一方でまた、区役所職員とも直に話して、意見、提案を受け入れるという地道な努力をされている例を、真摯に語られました。
「荒川区は、東京都の他の区と比較し、あまり大きくはないから、かえって、やりがいがある、区長との距離も近い。ぜひ荒川区で働いてほしい」と、公務員志望の学生にアピールされました。
また、講演会の終了後も、学生と一緒に歓談の時を持ち、公務員試験の話や講演に関する質疑応答などで、一段と盛り上がるひとときを持ちました。(参加者 約144名、内教職員・外部者:約33名)
2008/10/1 講演会「市民を幸せにする自治体」
[聖学院大学(コミュニティ政策学科)] 投稿日時:2008/09/29(月) 11:16
「市民を幸せにする自治体」
■日時
2008年10月1日 11:00~12:30
■場所
聖学院大学 チャペル
■講演者
西川太一郎
(東京都荒川区長・聖学院大学客員教授、元衆議院議員、元経済産業副大臣)
■挨拶 阿久戸光晴(聖学院大学学長)
■司会 平 修久(聖学院大学コミュニティ政策学科長)
■講演概要
私たちの生活にとって重要な存在である自治体。かつては「お役所仕事」という多くの批判を受けてきたが、地方分権が進み、市民の地域活動が活発化することと並行して、大半の自治体は変革、変貌しつつある。自治体の業務をサービスと改めて捉えなおし、住民ニーズをより尊重し、効率的運営が展開されつつある。
そのような中で、東京都荒川区の西川太一郎区長は、「区政は区民を幸せにするシステム」というコンセプトを打ち出した。言われてみれば当たり前ではあるが、一歩先んじた考え方であり、自治体の目指す最終目標を示している。荒川区では、この考えのもと、環境先進都市や生涯健康都市といった内容を含む「幸福実感都市」を将来都市像に掲げた基本構想を策定し、高い質のサービスを提供している。荒川区の自治体経営を通して、自治体のあるべき姿を考えたい。
【事前申込不要・参加無料】
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