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聖学院 On-line Information 2012/1/11

2012/1/11欧米文化学科講演会「夢とヨーロッパ文明」

[聖学院大学] 投稿日時:2012/01/11(水) 17:48

2012年1月11日、聖学院大学チャペルにて、欧米文化学科主催「夢とヨーロッパ文明」と題した講演会が行われました。
講師には、早稲田大学教授 甚野尚志氏をお招きし、古代ローマ・ギリシャや聖書の世界で登場する夢や幻視について講演していただきました。



     講師の甚野尚志氏による講演の様子 
 
甚野氏は、古代ギリシャ・ローマとキリスト教世界を比較しながら、夢は死者や神々が人間に送って来ると考えられていたことを説明されました。
 
古代ギリシャ・ローマでは、夢占い師が存在し、神殿や市場で夢判断を行っていました。
しかしながら、こうした民間に根ざしたギリシャ・ローマの夢占いはキリスト教の台頭と共に否定されていった、と甚野氏は話されました。

一方中世キリスト教では、夢を神からの御告げとして受け止め、夢をみた者は聖人としてあがめられています。
やがて、夢や幻視を通じて死者からの代理祈祷の要請がなされるようになり、死者のために祈ることが広まっていったと語りました。
 
最後に甚野氏は、夢を現代的な立ち位置から説明、フロイトやユングらによって、夢は心理学、精神分析へと発展したことを紹介しました。
こうした流れは、古代ローマ・ギリシャの夢占いに連なるものと考えることができる、と締めくくりました。
 
この講演会には、欧米文化学科の学生や地域の方々約60人が参加し、甚野氏の講演に耳を傾けました。


参加者の感想を一部ご紹介いたします。
・人間の内面の分析、その意味、夢の分析、を再考してみたいと思った。
・夢を違う視点からたどったことが面白かった。
・日常生活では触れることのできないジャンルで、非常に新鮮に感じられた。
・夢と現実との関連性が分かった。


講演会の概要は コチラ から

 

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