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聖学院 On-line Information 2012/1

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2012/1/25人間福祉学部主催「精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本」

[聖学院大学] 投稿日時:2012/01/26(木) 11:22

1月25日(水)、ジャーナリストの大熊一夫氏をお招きし、人間福祉学部主催「精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本」と題した講演会が行われました。
大熊氏は1970年代、朝日新聞に『ルポ精神病院』を連載し、日本の精神病院の現状を訴えました。





                 大熊一夫氏 講演会の様子

  
大熊氏は、1978年に精神病院を廃絶する法律ができたイタリアを紹介。患者を拘禁するようなそれまでの治療法から、患者の自由意志を尊重する治療法への転換について語ってくださいました。

講演会には、人間福祉学部の学生、教職員、一般の方など約80人が参加し、地域ごとの医療制度の改革や、これらからの精神病院のあり方を聞きました。

 

参加者の方々からの感想を一部ご紹介いたします。

・医者と患者が肩を組んでいる写真を見て、ある種の理想的な形が見られたと思いました。今回の公開講座に参加でき、とてもよかったと思います。

・今、精神福祉が進んでいる海外も、始めから良かった訳ではなく、ゼロから改革が始まったことを忘れてはいけないと思いました。動かなければ何も変わらないということがわかりました。

・日本の精神科病院の歴史については学んできましたが、どれも教科書の語るものばかりで、実際に体験された大熊さんの話は、私の中にすとんとおちてきました。昔の精神病院をひきずっているからこそ、今の日本があるのだと、考えさせられました。

・精神病もそうですが、誰でもなりうる可能性があるものであること、そのことをもっと多くの人が知っていく必要のあることではないかと改めて感じました。

・心に抱えた悩みを周りの人や、地域がいかに支えていくか、というのが今後の日本の取り組みとして必要だと思いました。




講演会概要チラシは こちら から
大熊氏著作 『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』 は こちら から  

 

・児童学科ホームページはこちら>>
・人間福祉学科ホームページはこちら>>


 

1/18 政治経済学科講演会「絶望から希望・再生へ~樹海からの生還」報告

[聖学院大学] 投稿日時:2012/01/18(水) 17:07

1月18日(水)、聖学院大学教授会室にて政治経済学科主催「絶望から希望・再生へ~樹海からの生還」と題した講演会が行われました。

講演者には、本多良男氏(全国クレジットサラ金被害者連絡協議会 事務局長)、出山広之氏(多重債務者支援団体太陽の会相談員)のお二方をお招きし、サラリーマン金融などの実態や多重債務者が抱える悩みについて語っていただきました。


  
多重債務者の救済にあたってきた 本多良男氏      相談員として活躍する 出山広之氏


本多氏は、法律事務所の事務員であったことから、サラリーマン金融・ヤミ金融の被害の実態を知り、被害者の救済にあたるようになったと話されました。

多重債務者や、過剰な金利問題と関わる中で、本多氏が感じたことは、“貧困”でした。
非正規雇用やワーキングプアが問題となっている昨今、働いても生活できない貧困層がサラ金・ヤミ金被害に会い、自殺に追い込まれるケースが大変多くなっています。
本多氏はこの点に注目し、現在は反貧困に立ち向かう運動を行っています。「貧困者が生きていける社会を作りたい」と氏は語りました。

多重債務者の相談員として活躍する出山氏は、過去に病気、失業、借金を経験し、実際に自殺に踏み切ろうと富士の樹海に入った自らの体験を話されました。

自殺に追い込まれるまでの被害者の心境や、全国の自殺者の数を紹介しながら、出山氏は生きる希望について、希望とは「生きること」「安定した生活」「自信」の3つがそろって初めて希望と呼べる、と力強く話されました。

名古屋から、中日新聞の記者も駆けつたなか行われたこの講演会には、政治経済学部の学生、教職員約50人が参加し、お二方の講演に耳を傾けました。


参加者の感想を一部ご紹介いたします。

 

・実体験に基づく活動や発言は力強く感じました。人は独りでは生きていくことが難しい、つながりを大事にしていきたいと思います。人との縁を大切に出来る人間になりたいと思います。


・多重債務問題はテレビ等でよく取り上げられている問題であるが、実際の声、被害者の声は聞いた事がなかったのでとても興味深かったり、日本国家事態が、考え方を改めなくてはいけないものだと思いました。

・貧困からくる自殺なんて日本であると信じたくなかった。貧困層が増えている日本で 増え続ける被害者、今後日本の大きな課題になっていくのだと思った。


「絶望から希望・再生へ~樹海からの生還」
講演会概要・チラシはコチラから



*講演会の様子が2012年2月4日(土)の東京新聞・中日新聞に掲載されました。


■政治経済学科ホームページは こちら から

■コミュニティ政策学科ホームページは こちら から

 

『こどもの心にそっと寄り添う-被災地のこどものケア-』発行について

[聖学院大学] 投稿日時:2012/01/17(火) 15:38

聖学院大学は、東日本大震災被災地において、こどもの心のケアを支援する活動をスタートします。

これは、被災地で心の傷を持つこどもの心のケアを実践的に学ぶ「人間福祉学部こども心理学科」の開設にあわせたものです。

これに先立ち、被災地でのニーズ調査を行いました。家族や保育士、教師などの支援者に向けた冊子こどもの心にそっと寄り添う-被災地のこどものケア-(無料)の配布に取り組み、学科開設以後は、学生による絵本の読み聞かせや遊びなど被災地のボランティア活動を行いながら実践的に心のケアを学んでいくプログラムを実施します。




本冊子は2月上旬に発行、被災地の幼稚園、保育園、小学校のほか、役所、ボランティアセンターに無償配布する予定です。

申込方法は下記をごらんください。


>>冊子についての詳細、お申込みについてはこちらから

 


大学キャンパスに「銀行ATMサービス」オープン!

[聖学院大学] 投稿日時:2012/01/17(火) 10:38















大学キャンパス、4号館1階コンビニエンスストア隣に、待望のATMが設置され、1月10日より使用開始されました!

4号館開館時間中、利用できます。

これまでは、駅近くまで行かないとATMがありませんでした。それを考慮した、学生、教職員の利便性を考えての設置となりました。

「イーネットATM」では、銀行、ゆうちょ銀行、農協、クレジットカードなど、ほとんどの金融機関のカードが利用できます。

1/11日本文化学科AH講演会「戦艦大和の上で展開された討論から」報告

投稿日時:2012/01/12(木) 16:40


1月11日(水)、日本文化学科AH講演会「戦艦大和の上で展開された討論から」と題した講演会が行われました。

講演者には日本文化学科の熊谷芳郎先生をお招きし、戦艦大和の背景や福沢諭吉による「演説」の試み、自由民権運動における討論会について語っていただきました。







熊谷先生は吉田満『戦艦大和の最期』を読んだことをきっかけにこの研究を始められました。
艦上で軍人たちが自らの死の意味について討論が展開されていたことに対してとても驚かれたそうです。福沢諭吉が日本語による演説の方法を確立し、後に自由民権運動団体の討論会や中学校で校友会の行事として討論会が行われるようになったという説明がありました。


討論・討論会の意義とは、単に言葉のやり取りによる勝ち負けに止まるものではなく、思考を深化させたものであり、意見の対立を恐れずに話し合うことを定着させていくことにより、民主主義社会が実現すると語っていました。


講演終了後には学生が熊谷先生の周りを囲み、質疑応答が行われていました。

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