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聖学院 On-line Information 2009/6/27

6/3児童学科アセンブリアワー講演「聴覚障害児の保育・教育」

[聖学院大学(児童学科)] 投稿日時:2009/06/27(土) 13:17

6月3日の児童学科AHには、外部の先生をお招きして、『聴覚障害児の保育・教育』の講演をしていただきました。

講師は、筑波大学特別支援教育センター・筑波大学付属聴覚支援学校の日高雄之先生。


筑波大学付属聴覚支援学校(筑波大学付属聾学校)幼稚部での保育を例に、ビデオを利用して、具体的に詳しい取り組みについてお話いただきました。

 

 


保育の話だけでなく、聴覚障害自体の説明、保護者の教育相談などにも触れてくださいました。

児童学科の多くの学生(約200名)が熱心に聴講しました。
以下、学生の感想および、児童学科教員のコメントを掲載します。

 

 

 (2年生学生の感想より抜粋)
●私はこの時間をとても楽しみにしていました。・・話を聞いて思ったことは、国立の聾学校というものが1つしかないのは、少ないのではないか、国として進んでいないということを感じました。また、自分がこの話をとおして、親になったときどう思うかでした。


生まれてきて耳が聞こえないのがわかる。それは親にとって『宣告』である、というのはその通りだなと思いました。その苦難や苦労を和らげるためにもっとしっかりとしたサポートと理解を国全体でやらなければいけないのだと感じました。

 

 

児童学科教員 Y.Iよりコメント


苦難や苦労を和らげるためにしっかりとしたサポートと理解を国全体がやらなければいけない,とても大きな問題ですね。

もう一歩進んで、国全体がそのように動くには、私たち一人ひとりの気持ちのありようが変化することもまた必要でしょう。私たち一人ひとりがどのような意識を持った人間として聴覚障がいのお子さんやご両親と向き合うのがよいのでしょうか?どうぞ考えを深めていってください。

 


(3年生学生の感想より抜粋)
●聴覚障害を含め、障害をもった子どもたちの学校は特別支援学校だけで、幼稚園など就学前の子どもたちの通うところはないのかと思っていた。

きちんと保障されていることが分かった。幼稚園教育要領をもとに、子どもたちの発達にあわせて指導の方法が考えられていることを知った。特別支援学校は見学には行った経験があるが、細かい部分までは見学できなかったので、いろんな発見があった。

補聴器の仕組みなど普段聞けないことが聞けたのでよかった。私たちは音を聞き、口の動きをまねすることで発音できているが、それは実はとても難しいことであることに気づかされた。

 

●聴覚障害児の保育・教育は忍耐強さが必要だと感じた。

子どもたちが、活動に取り組み頑張っている姿を受け入れ、尊重し、最大限のサポートをしていこうとする先生方の気持ちが、日高先生のお話やビデオを通してひしひしと伝わってきた。

・・・・正直私は、聴覚障害児の教育は、手話を教え、普通の学校や幼稚園では行なわない特別な活動ばかりをするものだと想像していた。

しかし、実際はマナーやお弁当の準備の仕方、劇遊び、工作など、どの子どもも必ず学び、活動することがしっかりと取り組まれていたことに驚いた。

 

 

児童学科教員 Y.Iよりコメント

日高先生より、実践事例集 -筑波大学附属特別支援学校幼稚部教育課程資料-、幼稚部教育課程と、幼稚部3年間の子どもの姿,を献本いただきました。どれもが聴覚障害幼児の指導を考えるために貴重な資料です。皆さんの教育に役立ててほしいという願いが込められています。3年生の皆さん、興味のある方はぜひ、学習しに(閲覧しに)来てください。

 

(4年生の学生の感想より抜粋)
●聴覚障害の判断は、生後2,3ヶ月でできるという。これはとてもよいことだと思う。確かに両親に障害の事実を伝えるのは難しい問題が伴う。

しかし、子どものことを考えるとき、まずは早期発見して、早期に適切な支援をしていくことが言語発達や心の安定に繋がっていくのではないだろうか。それと同時に両親のケアを考えていけばよいだろう。

聴覚に障害があるから「みることは」情報を手に入れる基本となることである。

だから「みる」ように、子どもを集中させることが必要になるが、子どもの集中力は長く続くものではない。そのためにも「みる=楽しみ、よろこび」を結びつけていくことが大切になる。

 

●保育の様子からは、普通の幼稚園とほとんど変わらないと思った。

しかし言語力のうちの受容面(分かりたい気持ち)を芽生えさせるためにさまざまな工夫をしていることが分かった。・・普通教育の中でも注意力を身に付ける指導の仕方や一人ひとりに合った支援をする、一人ひとり大切にすることはとても大切で、見習って行きたいところがたくさんあった。

特別支援学校の教育は「心」のあるあたたかい教育だなと感じた。

 

児童学科教員 Y.Iよりコメント

もうすぐ教員、保育者として巣立つ4年生のみなさん、「心」のある温かい教育者・保育者になってください。皆さんの心に暖かいものを残してくださった日高先生のように。日高先生はいつでもみなさんのご質問やご連絡をお待ちしているそうです。

6/24児童学科アセンブリアワー「子どもの権利を考える」(報告)

[聖学院大学(児童学科)] 投稿日時:2009/06/27(土) 09:12

2009年6月24日(水)児童学科のアセンブリアワーでは、講師に村岡徹氏(埼玉県福祉部こども安全課・埼玉県子どもの権利擁護委員会事務局)をお迎えし、「子どもの権利を考える」をテーマとして講演いただきました。

 

子どもの権利が確立する過程の歴史について、埼玉県子どもの権利擁護委員会の活動について、そして、おとなが「子どもの最善の利益」を考えることについて学びました。

 

※後日、受講生の感想アンケートをアップします!

 

 

 

<講演概要>

・「子どもの権利」って?

 ─国際的な「子どもの権利」確立の歴史

 ─共通理解としての「児童の権利に関する条約」

・埼玉県子どもの権利擁護委員会の活動

 ─置目的と機能

 ─よくあるトラブル(権利侵害)への対応

・子どもと接するあなたに

 ─「子どもの最善の利益」をいつも念頭に

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