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聖学院 On-line Information 2012/1

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2011/11/30 児童学科講演会「グリム童話の魅力」(報告)

[聖学院大学(児童学科)] 投稿日時:2012/01/12(木) 10:39

2011年11月30日(水)児童学科アセンブリアワーに、白百合女子大学 間宮史子先生をお迎えして「グリム童話の魅力」と題してご講演いただきました。
 


間宮先生は、グリム童話をはじめとするヨーロッパの昔話や日本の昔話について研究されています。著書『白雪姫はなぐられて生き返った ―グリム童話 初版と第二版の比較 ―』(小澤昔ばなし研究所 2007年)のほか 多くの研究を発表されています。
 




講演では、「金のがちょう」(グリム童話64番)を題材に、実際にテキストを読みながら、昔話としてのグリム童話の語り口の特徴について詳しい説明がありました。そのうえで、グリム童話に語られている子どもの姿について話されました。 
 






受講した学生の感想を紹介します。
 

● グリム童話の語り口や真相などを聞くことができました。話をこのように解読してみると不思議なことがたくさん出てきたので、おもしろかったです。
 

● 昔話の語り口、独特な語り方は、どのように確立されていったのだろう。私が子どもに語るなら、なるべく細かく登場人物の心情などを話したいと思うが、しかし、あえて細かいことを語らない方が想像力をかき立てるというのも事実だと思う。当時の親たちはどのように思って語ったのだろうか。
 

● グリム童話の151話が二つあるとおっしゃっていたのが気になりました。調べて確認してみたいと思います。
 

● 話が進んでいくうちに、ついさっきまで中心となっていたものが存在しなくなっていることが、おもしろいと思いました。なんとなく読んでいると気がつかなかったことなので、講演を聴くことができてよかったです。
 

● グリム童話を読んだことはあるのですが、今日の講演にあったような観点から読んだことはありませんでした。これからは、たとえば「3」の数に注意して読んでみたいと思います。
 

● よく知っていたはずの話をこのような見方で読み解くことで、今までとは違った話に感じられて、新鮮でした。


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2012/1/18政治経済学科講演会「絶望から希望・再生へ ~ 樹海からの生還」

[聖学院大学(政治経済学科)] 投稿日時:2012/01/12(木) 09:58

2011年度秋学期 政治経済学科講演会のお知らせ
 

「絶望から希望・再生へ ~ 樹海からの生還」

【テーマ】
多くの人々が希望を語るが、希望とは何か。絶望とは何か。人が絶望し、その中から希望を見いだす出す条件とは。人生に絶望し樹海での死を覚悟した本人が、樹海からの生還を語る。

 

【講師】
本多 良男 氏(全国クレジットサラ金被害者連絡協議会事務局長)

出山 広之 氏(多重債務者支援団体太陽の会相談員)

【コーディネーター】
柴田武男(政治経済学科教授)


(画像をクリックすると拡大されます)



日時:  2012年1月18日(水) 11時~12時半

場所:  聖学院大学教授会室    (入場無料)


2010年7月までに被連協・命の電話への電話相談は14,559件ありました。死ぬしかないと思いこみ青木ヶ原樹海に入り看板を見て、あるいは富士吉田警察署で保護された方の相談は92件になります。

 

参考文献 『自殺未遂者 樹海からの生還』太陽の会発行


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2012/1/11欧米文化学科講演会「夢とヨーロッパ文明」

[聖学院大学] 投稿日時:2012/01/11(水) 17:48

2012年1月11日、聖学院大学チャペルにて、欧米文化学科主催「夢とヨーロッパ文明」と題した講演会が行われました。
講師には、早稲田大学教授 甚野尚志氏をお招きし、古代ローマ・ギリシャや聖書の世界で登場する夢や幻視について講演していただきました。



     講師の甚野尚志氏による講演の様子 
 
甚野氏は、古代ギリシャ・ローマとキリスト教世界を比較しながら、夢は死者や神々が人間に送って来ると考えられていたことを説明されました。
 
古代ギリシャ・ローマでは、夢占い師が存在し、神殿や市場で夢判断を行っていました。
しかしながら、こうした民間に根ざしたギリシャ・ローマの夢占いはキリスト教の台頭と共に否定されていった、と甚野氏は話されました。

一方中世キリスト教では、夢を神からの御告げとして受け止め、夢をみた者は聖人としてあがめられています。
やがて、夢や幻視を通じて死者からの代理祈祷の要請がなされるようになり、死者のために祈ることが広まっていったと語りました。
 
最後に甚野氏は、夢を現代的な立ち位置から説明、フロイトやユングらによって、夢は心理学、精神分析へと発展したことを紹介しました。
こうした流れは、古代ローマ・ギリシャの夢占いに連なるものと考えることができる、と締めくくりました。
 
この講演会には、欧米文化学科の学生や地域の方々約60人が参加し、甚野氏の講演に耳を傾けました。


参加者の感想を一部ご紹介いたします。
・人間の内面の分析、その意味、夢の分析、を再考してみたいと思った。
・夢を違う視点からたどったことが面白かった。
・日常生活では触れることのできないジャンルで、非常に新鮮に感じられた。
・夢と現実との関連性が分かった。


講演会の概要は コチラ から

 

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