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聖学院 On-line Information

10/27創立記念講演会 片柳榮一先生「大人であること、子供であること」報告 [聖学院大学]

投稿日時:2010/10/29(金) 16:01

創立記念講演会 片柳榮一先生「大人であること、子供であること」

10月27日(水)、チャペルにて聖学院大学創立記念講演会が行われました。
聖学院大学大学院教授 片柳榮一先生をお招きし、「大人であること、子供であること」と題して行われたこの講演会には、政治経済学科、コミュ二ティ政策学科、日本文化学科の学生が参加しました。
 

    
       聖学院大学大学院教授 片柳榮一先生

片柳先生は、自己責任や成人性といったキーワードを用いながら、大人と子供について語られました。
大人とは自身が物事を選択したときに、その選択について責任を持つことができる人であり、けしてその選択を勧めた人や他者に責任を転嫁させるものではありません。こういった自己責任を負えることが、大人であることの一つの条件であると片柳先生は話されました。


また、ドイツの神学者ボンヘッファーが求める「世界の成人性」にも言及しました。
“苦しいときの神頼み”というものは世界が子供である証拠であり、「神の前で、神と共に、我々は神なしに生きるのである」というボンヘッファーの言葉を引用し、「世界の成人性」の重要性を示唆しました。


しかしながら、常に新しいものに晒されるこの世界の中で、子供のように新しい物事を吸収し続ける者であることも大切であると語られました。
片柳先生は、責任を問われる大人であること、神の前では真摯な子供であること、この両方を併せ持つことが望ましい形であるとして、この講演を終えられました。

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