聖学院 On-line Information ブログテーマ:聖学院大学(こども心理学科)
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「児童訪問ボランティア派遣in 岩手県田野畑村・野田村」第8回報告
[聖学院大学(こども心理学科)] 投稿日時:2013/10/24(木) 14:07
日 時 2013年7月17日(水)~20日(土)
訪問先 1.野田保育所(18日・初回)
2.日向保育所(18日・下見)
3.田野畑村立若桐保育園(19日)
4.田野畑村立たのはた児童館(19日)
参加者 M.S(こども心理学科2年)、T.H(こども心理学科2年)、T.K(こども心理学科2年)、Y.Y(こども心理学科2年)、島村宣生(NPO/担当理事) 以上5名
【実施内容~プログラム~(50分)】
登場 トレール
自己紹介 なまえ当てゲーム
パネルシアター 「さみしがりやの蛍」
遊び 「むしをとりにいこうよ」「むしとりオニ」
だっこ 「ま・た・ね」
【感想】(抜粋)
◇「4回目の児童訪問活動に参加して」・・・・・M.S(こども心理学科2年)
*4回目の参加
(野田保育所)
パネルシアターで、花火のシーンやホタルが増えていくシーンは子どもたちが喜んでくれていたということを先生から聞くことができて、よかったと思う。
遊びの時、人数が多いというところからこども達の待ち時間が多くなってしまったことに指摘をいただいた。手をつないで走るというところでは真ん中の人が転んでしまう可能性も考えられたことなど、人数のこと、安全面でのことも配慮して考えるべきだったと思った。
(田野畑児童館)
おにごっこの時に、捕まえると泣き出してしまう子がこの園には多かったように思える。先生側では負けん気が強いということを言っていたが、私自身の心の中では少しモヤモヤが残った。
今回のパネルシアターは全体的にはよかったのだが、個人的には絵をもっと見せる時間が長かったらよかったなど、打ち合わせや練習の時に感じることが出来ていたらよかったなど何点か思う部分があった。
◇「初めての児童訪問活動を終えて」・・・・・T.H(こども心理学科2年)
*初参加
初めて参加して自分の良さも悪さも気づくことができました。
(野田保育園)
教会のような内装になっていて完全に真っ暗にはできなかったのがパネルシアターでは、残念な点の1つでした。先生たちが市の職員という事もあり、少し保育園にはない距離感のようなものを感じました。
ゲームになった瞬間のこども達の喜んだ顔は今でもしっかり覚えています。見ているだけでもとても幸せな空間でした。無邪気さと明るさがすごく自分たちに元気をくれた瞬間でした。
最後の「ま・た・ね!」。抱きかかえると、とても笑顔になってくれたので全然疲れなど感じませんでした。
(若桐保育園)
司会・進行を担当。こども達をどうやって楽しませてあげられるかそんなことばかり考えている自分がいました。進行を通して、他の学生のみんなの動きを見ることができて良い事もありました。
(田野畑児童館)
こんな自分でも活かせる事はまだまだあるのかなというチャレンジ精神が生まれました。シャイな子が多いと聞いていたので少し心配していましたが、話すのが好きなこどもが多い事に気が付きました。
このボランティアを通してたくさんの自分を発見できた気がします。これからのボランティア活動の中でチャレンジ精神を大事にしていきたい。楽しさ・悲しさ両方を分かってあげられる学生になりたいと思います。
◇「岩手ボランティアから得ること」・・・・・T.K(こども心理学科2年)
*初参加
正直、まだまだ復興が行き届いておらず、回復しているとは感じられませんでした。でも、これでも前回来たときよりは、復興が進んでいると聞いて驚きました。
初めてということで前日までとても焦っていました。でも前日のリハーサルと本番になってからは、自分の硬さもとれ、まだまだこどもと遊ぶという機会がない自分にとっては、新鮮で、むしろこちらの方が、元気をもらえたんじゃないかというくらいに笑顔に溢れていた空間だったし、行ってよかったなと感じる瞬間でもありました。
次の目標としては、全体の司会、進行が務まるまでにはいかないかもしれませんが、少しでも早く自分の力でモチベーションをあげ、緊張を力に変えられるくらいの自信を持てるように努力していきたいと思いました。
◇「7回目の児童訪問ボランティア」・・・・・Y.Y(こども心理学科2年)
*7回目の参加
(野田保育所)
走る系の遊ぶは、ケガをしないように様々な工夫をしているつもりだったが、何度かひやっとする場面も見られた。そこがどのくらいの人数でどのくらいの広さを使えるかわかららない場合もあるので、今後どの園に行っても可能なプログラムにするためには別の楽しい遊びを用意する必要がある。
特に印象に残ったことは先生方の場馴れした行動だった。
(若桐保育園)
こどもたちは飽きることなく集中してみてくれているように見受けられたので、次回はもう少し長いお話にしても大丈夫かもしれない。
(田野畑児童館)
パネルシアターはいつも通り素晴らしい集中力。先生に話を聞いたところ、今回の2倍の時間であっても大丈夫だとうということだった。そしてこの園もまた、他の園と同様のシーンに反応してくれた。
今回は、これまでになかった「こんなことをしてほしい」という新たな注文がいただけたのは一歩前進できたことだと思う。
>>「第1回」報告は こちら
>>「第2回」報告は こちら
>>「第3回」報告は こちら
>>「第4回」報告は こちら
>>「第5回」報告は こちら
>>「第6回」報告は こちら
>>「第7回」報告 こちら
>>こども心理学科HPは こちら
【授業紹介】こども心理学科授業「触れるアート」
[聖学院大学(こども心理学科)] 投稿日時:2013/10/23(水) 15:00
(喜田 敬先生)
「百聞は、一見に如かず」といいますが、実は視覚ほど五感の内で厄介なものはありません。
見えることへの過信。情報の多さによる見落としや偏見、願望によって見ているものの見え方は変化します。
この写真は、シュールレアリスム絵画技法の一つであるフロッタージュ(Frottage)を学ぶ五感の授業の一コマです。
大学構内で見付けた凹凸なものを指先で触れ、感じ、その凹凸の上に紙をのせ色鉛筆でやさしくこすり現われて来る形を目で再確認します。
大学の中にどんな凹凸があるのかを捜し、触るとどんな感じか体験し、同じ凹凸でも、出来た作品が、ひとりひとり違うことを知る授業です。
【参考】
こども心理学科ホームページはこちらから>>
冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その5
[聖学院大学(こども心理学科)] 投稿日時:2013/03/08(金) 13:58
これをきっかけに、皆様から頂いたアンケートより、冊子第1版の感想、心のケアに携わった方々のエピソードを、第2版で紹介しています。
掲載希望内容について、今回対応できなかったものもありますが、今後の冊子制作の参考にさせていただきます。
このブログでは、冊子に掲載されたもの、及び掲載しきれなかったものを紹介していきます。(順不同)
●山梨県 中巨摩郡
(掲載希望内容)
1.ご両親、或いは片親を亡くされた子供さんの人数
2.被災された子供さんの人数(上記を除く)
3.仮設住宅に住まわれている子供さんの人数と地域
4.被災された子供さんの今の気持ち、思いについて
5.こどもさんの心のケアを行う場
6.例えば私は「命の授業」を社会貢献の一環として行っておりますが、現地での実践の機会と場所を知りたい(連絡方法を含む)
●宮城県仙台市/幼稚園
同じ被災地であっても沿岸部と内陸部ではかなりの温度差があり、その開きが次第に大きくなっているようです。
未だ手付かずの所も沢山あるのにすでに忘れられてしまっている感は否めません。
その一方で被災者であることをかざして、際限なく支援を要求してくる一部の方たちがいるのも事実のようです。
「絆」「共に」などの標語がいたる所で掲げられているにもかかわらず実際は差別を受け、いろいろな理由で疎外されていることも耳にしています。ことのほか放射能汚染という見えない脅威にさらされ怯える毎日であるため子を持つ保護者である大人たち気持ちに余裕がなくなってきています。いつも何かにイライラしているためか子どもの信号に気づかなくなってきているようです。 些細なことに対しても敏感に反応し、責任は園にあると追及してきたり強要してきたりが増えています。
それだけ生活していく上で大きな不安を抱えているのだと思います。子どもの心に寄り添うためには、まず大人たちの不安を一つ一つ取り除いて、安心して子どもと向き合えるような援助が求められていると思います。
●京都府京都市
子どものアイデンティティに関する内容を希望します。
子どもの中で環境に適応するということと、自我を確立させるということがどのような仕組みで行われるのかに触れていただければ、幸いです。
●北海道室蘭市
私が住んでいる地域は、震災当時、震度4の揺れでした。普段、大きな地震がない所なので、子供たちは、かなり動揺しました。特に、テレビの津波の映像を観て、不安を抱えているので、余震になると、指導員にしがみつく子供もいました。
立地条件として、目の前が太平洋ですので、大地震は他人ごとではなかったのだと思います。実際に、近くの苫小牧市では津波が防波堤を越えて、その報道も観ていましたので、身近に怖かったと思います。
しかし、時間がたつに従い、記憶は薄れ、危機感も薄れてきているように感じられます。
市の取り組みも、ハザードマップはあれど、地震や津波の避難訓練はなされていません。
被災したお子さんに対する心のケアは、とても大切だと思います。
そして、被災地の子供たちの声を、被災しなかった子供に伝え続ける資料が身近にあれば、現場の指導者の意識も変わってくると思います。また指導される子供たちの意識も全く違うものになると、私は思います。
地震や津波の他に、原発の被害や風評被害で、諸問題が起きていると思います。私の住む街は、泊原発・大間原発が事故を起きると、避難しても放射能に晒されてしまいます。
そこで、福島県の子供さんと関わりながら心のケアを実践されている方の報告を、ぜひ読んでみたいと思っています。
●東京都千代田区
読み聞かせに使う、子供向けの推薦図書。障害のある子どもや中高生向けの本、外国語での翻訳があれば、ぜひ。関連で、大人が自らの心の健康、癒しとなるような本の推薦があれば、と思います。
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その1
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その2
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その3
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その4
>>「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第2版 参考図書
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添う―被災地の子どものケア 第2版―」については こちら
>>こども心理学科HPは こちら
冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その4
[聖学院大学(こども心理学科)] 投稿日時:2013/03/08(金) 13:48
これをきっかけに、皆様から頂いたアンケートより、冊子第1版の感想、心のケアに携わった方々のエピソードを、第2版で紹介しています。
掲載希望内容について、今回対応できなかったものもありますが、今後の冊子制作の参考にさせていただきます。
このブログでは、冊子に掲載されたもの、及び掲載しきれなかったものを紹介していきます。(順不同)
●宮城県気仙沼市/幼稚園
子どもをとりまく環境(例えば、一番の支えであるご両親が一段らくついた最近になって疲れや不調が見られるようになった。あるいは当時から今もなお続いている)の中でいだく戸惑いや不安、言葉にできない想いへの気付きや配慮についての掲載を希望します。
●福島県福島市/私立小学校
絵本、書物、音楽、映画等の情報→第一版に「絵本の読み聞かせについて」の頁がありました。子どもの心のケアのみならず、大人の心のケアとして、とても大切なことだと思います。就中、教育現場においては有用です。そこで、第二版では、お薦めの絵本(書物)を取り上げていただくことを希望します。学校や家庭で楽しめると同時に、心が豊かになるような音楽、映画でも結構です。
第1版には「注意してほしい言葉」という頁がありました。どれも納得なのですが、逆に何と言っていいのか分からなくなります。むしろ、何らかの実体験に基づいたコラムの方が、心が晴れたり、元気になる場合があります。具体例を挙げますと、新聞の読者欄がそうです。有名人やいわゆる知識人と呼ばれる人たちではなく、ほんの身近にいる人が書いた飾りのない文章こそが、私たちの心のケアにつながるのだと思っています。
●山形県鶴岡市
子ども達のある程度の年代ごとにケアを分けてアドバイスいただけるとさらに親の皆様に役立てていただけるかと思います。
幼児・小学生低学年・小学校高学年・中学生・高校生といったおおまかなカテゴリーわけでいいと思いますが、被災・避難の状況が様々な今回の震災では、子どもたちの心の問題も多様化しており、より、年代に合った言葉かけや対応の仕方のヒントを必要としております。また、避難児童に関わるのは親だけではなく「祖父母と避難」という形もあり、親とは違う立場の祖父母のケアも必要に感じられる状況があります。
親・祖父母・教育関係者・支援関係者の大人たちへのケアのコーナー、コミュニケーションのアドバイスなども可能であれば、よろしくお願い致します。
●福島県福島市/教会
先ず、子供一人については生来持った性格、育ってきた環境、その親の有様といったたった一人でさえ違い、その上突然不幸がドサッと覆い被さると、心の持ち様がしばし解らず対人者との関係を築くのにも深い心の傷は4年~5年はかかります。じっくりとその間安心出来るように心を尽くして対応していく時、初めて子供はこの人は「信用しても良いんだ」安心をして心を少しずつ開いて寄り添い甘えて来ます。そこで始めて傷ついた子供と対人者との関係を築くことが出来、ようやく少しずつ心の整理をしてゆくことや方向性を指し示してやれる。
全て対人者は対応していく子供は神さまからの贈り人として心に留め、神が人類を愛しておられるお姿を深い感謝を自ずから持っている人はどのように荒れた子どもでも、暗闇にいる子どもでも少しずつ光の道へと道行ける……と私は長年児童福祉をしてまいりましたので、この様な思いで関わってきました。
2013.3.11で丸2年。未だ精神の復興ならず、色々ありますが、じっくりと話しを聞いています。絵本を読んだり、絵を描いたり、歌をうたったりと・・・私に出来ることを少しずつ進めています。
●宮城県仙台市/保育園
「子どもの心に~」ではありますが、読んでいるうちに私たち保育者としても心が軽くなったように感じました。建物は補修され、何もなかったような毎日ですが、他の地域の方々との差、違いを感じ、悲しい毎日です。大人も元気になれるような内容もあるとうれしいです。あの時の私たちの対応はあれでよかったのかと自分を責めている人もいます。ぜひ大人にも目を向けてください。
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その1
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その2
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その3
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その5
>>「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第2版 参考図書
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添う―被災地の子どものケア 第2版―」については こちら
>>こども心理学科HPは こちら
「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第2版 参考図書
[聖学院大学(こども心理学科)] 投稿日時:2013/03/01(金) 18:29
こちらも適宜更新していきます。(2013.3.1)
グリーフケア 死別による悲嘆の援助 メヂカルフレンド社
NHKスペシャルひとりじゃないドキュメント震災遺児 NHK出版
大切な人を亡くした子どもたちを支える35の方法 ダギーセンター 梨の木舎
私たちの先生は子どもたち!-子どものグリーフをサポートする本 細谷亮太 青海社
参考:こども心理学科サイト「子どもに関する支援活動に取り組む団体リスト」
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