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「児童訪問ボランティア派遣in 岩手県田野畑村・野田村」第6回報告 [聖学院大学(こども心理学科)]
投稿日時:2013/01/31(木) 11:32
「児童訪問ボランティア派遣in 岩手県田野畑村・野田村」第6回
日 時 2012年12月12日(水)~15日(土)
訪問先 1.野田保育所(キャロリング)(13日)
2.田野畑村立若桐保育園(14日) (第3回訪問先)
3.田野畑村立たのはた児童館(14日)(第5回訪問先)
参加者 Y.Y(こども心理学科1年)、H.K(児童学科4年)、M.I(児童学科4年)、R.A(児童学科4年)、H.S(政治経済学科4年)、渡邉正人(こども心理学科教授)、鈴木美登利(NPO/事務局長)、島村宣生(NPO/担当理事) 以上9名
【実施内容~プログラム~(50分)】
テーマ 『くまさんたちのクリスマスパーティ』
登場 トレール 「あわてんぼうのサンタクロース」
自己紹介
パネルシアター「くまさんたちのクリスマスパーティ」
ゲーム「お星さま つかまえた」
だっこ「メリークリスマス」
サプライズ プレゼント(アロマキャンドル・クッキー)
【感想】(抜粋)
◇「第6回訪問活動に参加して」・・・・・Y.Y(こども心理学科1年)
*5回目の参加
(若桐保育園)
自己紹介。これまでは○○お兄さんもしくは○○お姉さんと紹介してきたが、今回は○○サンタで統一し、サンタカラーを前面に押し出して進行した。
「自分の方を見て!」という気持ちでいっぱいの子が多いように感じる。
パネルシアター。途中には手遊び歌を入れるなどして子どもたちにも参加してもらった。これはとてもウケていたように見える。なぜなら、子どもたちだけでなく先生方もとても楽しんでくれているように見えたから。
ゲーム。体を動かせるようなゲームを用意することが園からの期待だったのでそれに対して応えられていたように思える。
(たのはた児童館)
(子どもたちの)ニコニコが増えていくのが学生側の笑顔にも大きく影響していたと思う。
最後の「メリークリスマス」では、思い出すだけで涙が出そうになるほどうれしいことが起こった。いつもお兄さんの集まって行列ができ、お姉さんに来るのはお兄さんが怖い女の子やお姉さんが好きな男のくらいだったのだが、このときは自分の所に子どもたちがわーっと集まってきれくれたのだ。一生忘れられない出来事になった。
準備の時間が少ない中、一緒に来ることができなくなったSさんがとても頑張ってくれたので、本番がうまくいったのだと思う。また先輩方が、自分のわがままに付き合って体を酷使してくれたので、子ども達をここまで喜ばせることができたのだと思う。本当にたくさんの人に感謝したい。
回数を重ねるたびに子どもの成長を感じることができるこのボランティアは本当に自分のこれからの糧になった。被災地を何度も訪れることができたからこそ見えてくる、人間の温かさのようなものもあったと思う。
パネルシアター「くまさんたちのクリスマスパーティ」
◇「ボランティア活動を終えて」・・・・・H.K(児童学科4年)
*初参加
二つ目的を持って参加した。一つ目は、実際に被災地を訪れることを通し、被災地の現状や、震災の事実を受け入れたいという思いで。被災地の現場を目の前にして初めて被災した人々の想いを感じ取ることができたように思う。
私は何ができるのだろうかと考えるようになった。被災地を訪れたことで、こんなに小さい人間だけど、被災地を訪れたからこそ感じたその地の人々の想いを、自分の周りの人々に伝えていくことが、私にできることだと感じることができた。
二つ目の目的としては、子ども達に笑顔と楽しい時間を届けるために。
途中参加ということもあり正直不安があった。準備も任せっきりになってしまい、参加する目的として意識を持てなかったことに申し訳なく思っていた。リハーサルでは、先生方からもアドバイスをいただきながら、みんなの意見を出し合い、同じ目標に向かって一心不乱に練習に取り組めた事を嬉しく思う。
リハーサル中に先生から「子どもたちは、こんな踊りをみてもやってみようとも思わないし、子どもたちに失礼だ。子どもたちの前に立って演じることにもっと責任をもって、堂々とステージに立つことが共に楽しむために必要だ」と言われた。
みんなが同じ目標に向かって頑張れたからこそ、子どもたちを笑顔にできたのだと思う。この子どもたちの笑顔は、一人では決して作り出すことができなかったと思う。みんなの想いが重なり、子どもたちに喜んで欲しいという想いがあったからこそ、子どもたちを笑顔にすることができたのだと今になって改めて感じる。
私は笑顔をもらって帰ってきたように感じる。子どもが笑って喜んでくれたという瞬間が私に元気と生きていく勇気をくれて帰ってきたように感じた。
人は相手を思いやるからこそ助け合いがある。被災地を訪れ、さらに人と人との繋がりを強く感じた。
4月から社会人として生活しますが、この経験を心に刻み子どもたちとしっかり向き合っていきたいと思います。このボランティアで学んだ私達の笑顔が、子どもたちの笑顔になることを忘れずに取り組んでいきたいです。
◇「初めての児童訪問ボランティア」・・・・・M.I(児童学科4年)
*初参加
今までの実習を活かし自分のできることを行うこと、子どもと楽しむこと、被災地をしっかりと見ること、この3点を軸に過ごしていこうと決めた。
(三陸鉄道についてのDVDを観て)
三陸鉄道の開通が地域の人の喜びであり、日常へ戻る一歩でもあることを知り、交通機関だけではなく人々の支えであり、復興の象徴であるのだろうと思った。
(「3.11を忘れない」という冊子に出ている場所を直接目で見て)
津波が来た時の写真だけでなく何もない現状もしっていなければならないことだと感じた。
お店に「がんばろう 東北」のポスター等が掲げられていたが感謝の言葉も多く目にした。被災により悲しく辛い思いをしている中でも、感謝の気持ちを忘れずに表現していることが日本人の素晴らしいところであると感じた。
準備段階から参加することができず、内容に意見を言っていいのか不安になったが、学生それぞれ子どもたちを喜ばせたい、楽しませたいという考えがあったため、意見を言うこと、それおれの持ち味を出すことができ高め合うことができるのだと知ることができた。
子どもと楽しむことに焦点をおいていたが、私が子どもを楽しませたというより、子どもに楽しませてもらったというように感じた。子どもの遊ぶ様子を見て笑顔が自然となり、子どもが一生懸命に走る姿を見て、私まで楽しく走り回ったりした。子どもの持つ力は大きいと感じ、その子どもの力を受け止めるだけの受容する心が必要だと痛感した。
ゲーム「お星さま つかまえた」
◇「岩手の地で」・・・・・R.A(児童学科4年)
*2回目の参加
キャロリング。岩手県で私達聖学院大学がたくさんの”つながり”を持っていることをひしひしと感じた。私たちが行っている活動への周りの人々の期待を知り、嬉しい気持ちになると同時に、この活動に向けてより身が引き締まる思いであった。
今回は私達の踊りを子どもたちが真似していくという場面が多く、一生懸命、私たちを見ながら身体を動かしている子どもの姿が印象的であった。
たのはた児童館。初めての時ほど”この現状にどんな感情を持ったら良いのかわからない”といった状態にはならなかった。今まであった物が津波によって破壊されたことは確かだが、そこにある”復興しよう”という人々の気持ちに目を向けられるようになった。このプログラムにずっと参加している学生も言っていたが、訪問を繰り返すことによって、”なくなってしまったもの”よりも”動いているもの”にも目がいくようになった。
◇「三回目の児童ボランティア」・・・・・H.S(政治経済学科4年)
*3回目の参加
最初は自分が3回も児童ボランティアに参加するとは思っていませんでした。自分は子どもたちと遊んだり触れ合うということの知識がまるでなく、しかも子どもが少し苦手な部分があり、こういったことをするのを避けていました。しかし、最初の児童ボランティアの時に子どもたちの楽しそうな笑顔や、テンションの上がり方を見ていると、今までの不安な気持ちが吹き飛び、自分がやってもこのように子どもたちに元気を与えることができるんだ、喜んでくれるんだなと思い、私はとても嬉しく思いました。
最初に訪問した10月から2か月も経っているのにあまり復興が進んでいる様子が私にはあまり見受けられませんでした。
いろいろな団体や国からのお金の支援があったにも関わらず、そのお金はどこに使われ、どこに消えたのか全く話がなく、とても不愉快でたまりません。
もっと被災された方々のことを考え、何のために誰のために支援金が集まったのかを考え、復興復興と言葉だけでなく、しっかりとした経緯を持って政府の人たちは復興に励んでほしいと私は思っています。
だっこ「メリークリスマス」
>>「第1回」報告は こちら
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