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ブログ 2013/2/27

冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その3[聖学院 On-line Information]

投稿日時:2013/02/27(水) 14:11

 冊子「子どもの心にそっと寄り添う」第2版を制作するにあたり、読者より「子どもの心のケアに関わった方の感想や意見が共有できればよいと思う」というコメントをいただきました。
これをきっかけに、皆様から頂いたアンケートより、冊子第1版の感想、心のケアに携わった方々のエピソードを、第2版で紹介しています。
掲載希望内容について、今回対応できなかったものもありますが、今後の冊子制作の参考にさせていただきます。

このブログでは、冊子に掲載されたもの、及び掲載しきれなかったものを紹介していきます。(順不同)
(2013.2.27)


 ●茨城県常陸太田市
 震災後、ある程度の期間が過ぎ、一見すると元気な様子を見せている子ども(表には見せないが、溜め込んでしまっているような子等)への関わり方などを載せてほしい。より具体例が入っていると、より内容のイメージが付きやすいのではないかと感じました。ページの終わりに掲載されている「子どもに関する支援活動に取り組む団体リスト」については、様々な支援活動を“スタート”“継続”“終了”など変化の多い部分かと思いますので、それらの情報が集約されている団体や組織等を掲載してはどうかと思いました。
 
●宮城県仙台市
 先日、傾聴講座に参加し、被災者に関わる人はきちんと知識や技術を学ぶ必要があると強く感じました。そうでないと、「良かれ」と思ってやったことでも、逆に相手を傷つける危険があると。研修や学びの必要性を知らせてほしい。また、関わる人の心を守る方法もある。また、神戸のレインボーハウスが、宮城にも作られるが、そのような存在(遺児のための通える施設)も知らせてほしいと思う。また、子どもを暴力から守る団体「CAP歩歩(ポポ)」なども。
 
●千葉県千葉市
 震災から時間がたった今ならではの、注意点。当時の出来事が、子どもの心の中で適切に処理されてきている場合と、うまく対処しきれずにいる場合の見分けのポイントと、対応の仕方について。
 
●茨城県日立市/一般社団法人こどもの未来
 周囲に気を遣い、子どもながらに心配させてはいけないと苦しい気持ちを心の中にしまいこんでいる場合があるかもしれません。元気にしなければならない。明るくしなければならない。笑顔を見せなければならない。と自分の本当の気持ちを抑え生活しているうちに疲れてしまうお子さんもいらっしゃるかもしれません。一般的に言われる表現の「良い子」程、気にかけてあげる必要があると思います。心のケアについて専門的に学んだ方が子どもたちに接する事が望ましいと思います。



>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その1

>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その2

>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その4   (2013.3.8更新)

>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その5   (2013.3.8更新)



>>「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第2版 参考図書


>>冊子「子どもの心にそっと寄り添う―被災地の子どものケア 第2版―」については こちら

>>こども心理学科HPは こちら


冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その2[聖学院 On-line Information]

投稿日時:2013/02/27(水) 14:04

 冊子「子どもの心にそっと寄り添う」第2版を制作するにあたり、読者より「子どもの心のケアに関わった方の感想や意見が共有できればよいと思う」というコメントをいただきました。
これをきっかけに、皆様から頂いたアンケートより、冊子第1版の感想、心のケアに携わった方々のエピソードを、第2版で紹介しています。
掲載希望内容について、今回対応できなかったものもありますが、今後の冊子制作の参考にさせていただきます。

このブログでは、冊子に掲載されたもの、及び掲載しきれなかったものを紹介していきます。(順不同)
(2013.2.27)


 ●栃木県日光市
 何回かボランティアチームにかかわる機会がありましたが、学校がはじまり、なかなか子ども達と接する機会が無くなってしまい、残念です。長期的にそばにいて学習支援する人が必要という現場からの声を聞きました。むしろ現在のことを教えていただいきたいです。

 お兄さんお姉さんが学校へ行き、遊び相手のいない女の子にさそわれ、無心になってあそぶ中で、最初はボランティアを警戒していたお母さんの心がとけて、いろいろな心の不安などを自然に話してくださいました。お子さんが大切にされることが、親御さんの心にも寄り添うことになるのかなあと思ったことでした。
 
●沖縄県宜野湾市/ECC jr.真志喜教室
 不安、怒り、恐怖…マイナスな心情を抱えた時の子供がとる典型的な態度、目つき、行動をできれば解説付きで教えて欲しい。小さな見逃しがちな事を含めて心の声に応えられるようにしたいと思うので、お願いします。
 
●宮城県仙台市
 言葉にならないほどの恐怖を経験してしまったお子様がたくさんいて、日々胸の痛くなる思いです。安易な励ましは辛さを重ねさせるばかりです。私は自分が経験した喪失の苦しみの中で、生きて良いんだ、生きても、と思えるようになるまでの自分の思いをもとに、同じ苦しみを抱える人とつながりました。みなが同じという訳ではないのですが、普通に暮らす人とは話せないことも心がとけていく思いはあるのです。きっとお子様たちの中に、同年代でなくともそんな大人は必要だと思います。離れてしまい、この世とあの世の違いはあっても、会えないもどかしさは、亡くなった人も同じ、と私は話しています。



>> 冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その1


>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その3

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冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その1[聖学院 On-line Information]

投稿日時:2013/02/27(水) 13:49

 冊子「子どもの心にそっと寄り添う」第2版を制作するにあたり、読者より「子どもの心のケアに関わった方の感想や意見が共有できればよいと思う」というコメントをいただきました。
これをきっかけに、皆様から頂いたアンケートより、冊子第1版の感想、心のケアに携わった方々のエピソードを、第2版で紹介しています。
掲載希望内容について、今回対応できなかったものもありますが、今後の冊子制作の参考にさせていただきます。

このブログでは、冊子に掲載されたもの、及び掲載しきれなかったものを紹介していきます。(順不同)
(2013.2.27)


 ●宮城県石巻市/日本キリスト教団 石巻栄光教会附属栄光幼稚園
 震災から1年と9ヶ月が過ぎた今も被災地に住む人々は日々の生活に困難を覚えています。12月7日の夕方に起きた地震で昨年の地震、津波を思い起こし、不安になり泣き出した子ども達も多かったと聞きました。子どもたちの心のケアは大変難しく、今何を具体的に行うべきか、道は見つかりません。今言えることは、子どもたち一人ひとりに寄り添い、子どもたちの声を十分に聞くことだと思っています。
 
●宮城県大崎市/保育園
 子どもたちが、これからの時代を生き抜くためには、様々な体験の中から、成功、挫折、葛藤などの場面が数多くあると思う。しかし、現在の保護者または家族はあえて、そのような体験をさせないような子育てをしている。そのような場面にあった時の対処のしかた、子どもたち自身が自ら立ち向かう気持ちをもたせていくことの大切さ、などを保護者には知ってほしいし、子どもたちにもその力をもたせていきたいと思うのでお願いしたい。園と保護者がよりよい連携を行っていくことで適切な子育てができるので、園まかせにならないよう共に育てていくような内容をお願いしたい。
 
●宮城県仙台市/NPO
 
 『子どもの心にそっと寄り添う』の中で「読み聞かせ」を取り上げてくださったこと、「注意してほしい言葉」を明記し、「寄り添う」ことの大切さを述べてくださったことを大変嬉しく思い、支援に関わる方々へぜひ届けたいと思いました。「支援活動に取り組む団体リスト」はそれだけでなく、私達も含めて多くの団体や学生が活動しています。

 仮設住宅にはあまり子どもはいません。借り上げ住宅やアパートなど、一見すると震災前と変わらない街にも被災者は住んでいます。また津波被害のないところでも、体育館が壊れて1年9ヶ月以上使えない小学校がありました。場所や立場によって支援も多様化してくるでしょう。本当に大変だった頃は言葉にできなかったことが時間の経過によってこれから言えるようになるとともに、不安もでてくるでしょう。その言葉に耳を傾け受け止めることが更に求められると思います。親を支えることが子ども支援になると信じ、これからも心理士として傾聴電話相談や子育てサロンで親の心を支えていこうと思います。
 
●福島県喜多方市/幼稚園
 大人の人々のなかにも、あの日(3.11)以来、漠然とした不安を抱えながら生活している人は少なくありませんが、もう少しレンズを引いて、日々の教育の中で、心の成長を妨げる現象や、そのために子供の未来に潜在的な閉塞感を持たせてしまう事態の起こらない教育を行うための、個別の事象にあわせた具体的な方法について学び、分かち合う内容になっていけば、嬉しく思います。

 保育所で満3才までを過ごし、幼稚園に入ってきたこどもについて、保育所からは「自閉症」との診断が申し送られてきました。しかしこの子は、幼稚園で一ヶ月ほど過ごすうちに自ら「おはよう」の挨拶ができ、自分を表現して遊ぶことができるまでになりました。「さよならタッチ」もできるようになりました。幼稚園としての係わり方は、言葉をかけ、一緒に動き、微笑み合い、たいせつな存在であるということを、理屈ではなく本性的に知らせることでしたが、徐々に心を開き、信頼を寄せ、指導効果を挙げる関係が構築できるということを体験しました。
 
●福島県南相馬市/日本キリスト教団  鹿島栄光教会
 東日本大震災があろうがなかろうが、子どもは子どもとして一人のなくてはならない人間の一人ひとりのはずであります。今、もっとも必要なことは「ほほえみがえし」を大人である私たちがもらえているかどうかだと思います。「寄り添い」支えているのは実は大人(しみ・しわ・汚れにまみれた)なのかもしれませんが、いかが?


>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その2

>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その3

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   (2013.3.8更新)

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