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ブログ 2009/12/10

2009/11/11 人間福祉学部講演会 いせひでこ氏 報告2[聖学院 On-line Information]

投稿日時:2009/12/10(木) 14:06

講演を聴いた学生の感想を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇人間福祉学科2年 Y.Yさん

 1つ目は、いせひでこさんのお母さんとしての姿です。ひでこさんは育児する中で様々な苦労や悩みがあったのかもしれません、でもひでこさんの姿や絵本の中の子どもの姿に、子どもを育てること、一生懸命育てることの尊さが感じられて、私もお母さんになりたいな・・・と思ってしまいました。
 もう1つは、原風景を自分の中に持てるかどうか、という言葉が今も思い出して反芻する程、胸に響きました。ひでこさんが最初の導入のところでお読みになったおさだひろしさんの詩をひでこさんが「怖い」とい感じたように、私にはひでこさんの言葉に怖さを感じました。「過程の中に原風景をもてるかどうか。もし原風景をもっていれば、描くことができたら、今ニュースになっているような人殺しは、きっとできないだろう」という言葉は忘れられません。私の中に、原風景を描く感受性がなくなったら・・・そう思ったらとても怖くなったのです。私はただでさえ、あまり想像力は豊かではありません。それがいつかなくなってしまったら・・・感受性のない大人たちを批判していた私が、その私までもがその「大人」になってしまったら・・・。
 いせひでこさんの絵本を手にとって、ゆっくり、絵の世界を頭にひろげながら、読みたいと思いました。

 

◇人間福祉学科2年 I.Mさん

 まず一番最初に読んだ詩が、とても深いものだのだと思いました。
 小さい頃は毎日のように空を見上げて帰ったり、木の下や土の上で遊んだのに・・・それが大人になるにつれ、なくなっていくのは悲しい事だと思いました。
 どろだらけになるまで遊ぶのは、さすがにできないかもしれませんが、せめて、青い空や紅い空など、自然の変化に全く気付けない大人にはなりたくないな、と思いました。
 それぞれの絵本に伝えられている事があって、1つ1つが考えると深い内容でした。ルリュールに始まり、あの路の話でも、さわりでしか今日は見れませんでしたが、全部を通して読んでみたいと思いました。
 「出会いがあれば別れがある」というのは、誰でも絶対に体験しますが、それを1つ1つ違った描き方をしていて、心にしみました。
 出会いを通して成長していく主人公たちが、とてもみりょく的に感じられました。
 子どもの頃に読む本と、大人になって読む本では、同じ作品でも全く違う見え方になると思うので、いろんな絵本を読もうと思いました。

 

◇人間福祉学科2年 H.Iさん

● 当たり前のことを問われる恐怖
● 自分の体験、多くのメモを組み合わせてつくる
 当たり前のことをきかれても、私はその質問の答えを考えるだけで、恐怖は感じられなかった。なぜ当たり前のことを問うのか考えたことがなかったので、その恐怖がよくわからなかった。
 何かを人に伝えるとき、文字を使うことが主流であるが、絵で伝える方法もあることを自覚した。年齢も国も言葉も全く違う知らない人に出会うことで、新しいことが発見できたり、自分に与えられる何かがとても大きいのだと感じた。
 大きな木を見ると、何年生きてきたのだろう、何を見てきたのだろうと考えることがある。見るだけではなく、感触から何かを感じとれることは当たり前だけれども、それが分かっていないことがあるのだとうと思った。

 

◇人間福祉学科2年 H.Aさん

● ルリュールおじさんの絵本や「大きい木のような人」の絵本の中に出ている「見知らぬ人々との出会いから生まれるもの」
● 「見知らぬ人々との出会い」のように、普段気付かない小さなものから何かに気付くこと
 いせひでこさんの絵からたくさんの事が伝わってきました。小さいものから何かを見つけて何かに気付くこと、普段の自分では見過ごしてしまうような事を見つけてたくさんの事を発見し、女の子がおじいさんから未来へのプレゼントをもらったり、おじさんが女の子にもらった何かのように、何もなかった所からたくさんの何かが生まれ、それが自分を成長させる、とても素敵な事を教わりました。あの路の絵本もぜひ読んでみたいと思いました。

 

◇人間福祉学科2年 W.Cさん

 一つ目は、記録をしながら記憶をすることです。手で書く作業によって自己をふりかえる大事さが強調されました。書けば自分も知らない自分を知ることができると思います。いせ先生が手作業の魅力を教えてくださいました。パリでの取材で体験なさったことを絵本にし、先生もパリでのことをずっと頭に忘れない事になるのでしょう。
 二つ目は、出会いがあれば別れもあることです。この言葉は一見、悲しい感じがあります。「大きな木のような人」の本は今日はじめて見て、先生の説明も加えて聞くと、一層悲しくなると思いますが、逆に出会いを大事にすることも伝わってきました。出会いがなければ、先生も絵本の物語がなかったでしょう。
 気づき、考え、歩き、取材をし、物語ができるまで先生が実感をしてきて、私もきっと、今日紹介された作品の中で何かを感じ取り、自分が作品と出会いによって変わっていくと思います。

 

 

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