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聖学院 On-line Information 2010/1/13

2009/1/13 講演会「『社会を変える』を仕事とする」報告

[聖学院大学] 投稿日時:2010/01/13(水) 14:13

1月13日(水)、聖学院大学チャペルにて「『社会を変える』を仕事とする」と題して政治経済学科と児童学科主催の講演会が開かれました。
講演者にはNPOとして病児保育問題に取り組んでいる駒崎弘樹氏を招いて、NPOによる事業や子育て支援について語っていただきました。

 

病児保育とは病気の子どもを預かり保育をすることですが、その高い必要性とは裏腹に採算が取れないことや、対応の難しさから敬遠されてきた分野です。学生時代、ITベンチャーを立ち上げた駒崎氏は人の役に立つ仕事に就きたいと考え、この業界に飛び込みました。


きっかけは子どもが風邪をひいたため長期間会社を休んだ女性が解雇されたという話を聞いたことでした。
氏は子育て経験自体が素晴らしい“資格”であると捉え、仕事で病気の子どもの面倒を見られない親に代わって、子育て経験のある女性が面倒を見る「子どもレスキュー」というNPO事業を立ち上げました。
自身の出身地江東区から始まった事業は東京23区で展開、厚生労働省がこの子どもレスキューをモデルに、同様の事業を国策として行っています。


一般的にNPOは儲けるための組織ではなく、事業という見方はあまりされていません。多くのNPOが国からの援助を受けて運営されおり、採算が取れていない組織も存在しています。しかし、駒崎氏はNPO先進国アメリカや欧州の例を挙げ、経済的自立をしながら人の役に立つ、事業によって社会問題を変えられると語りました。


現在の日本では結婚や子育てにより、7割の女性が仕事を辞めています。子育てをしながらも働ける環境、それが現在の日本ではほとんど確立されていません。氏はこの事業を通して、女性が仕事と子育てを両立できる社会を実現していきたいと話していました。
また、駒崎氏自身がそうであったように「問題に気づいた個人が社会を変えることができる」として、これから社会に出る学生たちに心強いメッセージを送りました。

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