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2013/6/19開催 欧米文化学科OB講演会「飛び込んで、あとはやるだけ―シンガポール流通業界奮闘記」

[聖学院大学(欧米文化学科)] 投稿日時:2013/06/12(水) 19:14

6月19日(水)、アセンブリーアワーの時間に欧米文化学科の卒業生をお招きして、講演会を行います。

欧米文化学科OB講演会
「飛び込んで、あとはやるだけ―シンガポール流通業界奮闘記」



講師:駒形運哉 氏
日時:6月19日(水)11:00~12:30
会場:4号館3階 4301教室


駒形氏は、2006年欧米文化学科卒業。
日本の引越業界での経験を買われ、シンガポールのCROWN LINE本社に転職。
「海外引っ越し部」のスタッフとして、マレーシア、インドネシア、インド、と国境を越えて飛び回る日々を送られています。


>>欧米文化学科ホームページはこちら

【報告】2013/6/5講演会「子供の貧困から日本社会を考える」

[聖学院大学] 投稿日時:2013/06/11(火) 17:26

6/5(水)アセンブリアワーの時間に、講師に青砥恭 NPO法人さいたまユースサポートネット代表理事をお迎えして、コミュニティ政策学科・児童学科・こども心理学科共催 講演会「子供の貧困から日本社会を考える」が行なわれました。(参加者数:学生、教員あわせて108名)

                       

                       青砥恭氏による講演「子供の貧困から日本社会を考える」

青砥先生は長年にわたって埼玉県立高校教諭を務められた後、埼玉大学、明治大学の講師を歴任されています。
また、2000年以降、地域で若者支援活動を続けておられますが、2011年にはNPO法人さいたまユースサポートネットを設立されて、居場所のない若者の支援をしておられます。


最初に、さいたまユースに集う子ども・若者たちの多くは、複合的で重層的なリスクを抱えていることを説明されました。
そのリスクとは、(1)本人のリスク(障がい、疾病など)、(2)家族(障がい、貧困、外国語しか話せない親、家族崩壊、虐待、DV、ネグレクトなど)、(3)学校(いじめ、不登校、低学力、子ども同士の関係など)を指します。
これらのリスクが重なり合い、本人の学力の低さにつながっていることを指摘されました。


次に、このような困難を抱える子ども・若者たちを支援するために、さいたまユースが実施している様々な取り組みが紹介されました。例えば、学習支援教室(さいたま市の事業)です。
学校にはなじめない生徒でも、支援教室のボランティアや学習支援員には「何でも話を聞いてもらえる」と感じています。「学びを通じた居場所づくり」になっているのです。
また、さいたまユースの運営は、ボランティア学生たちの自主性や「気づき」を大きく尊重しているとのことでした。


格差が下層に位置づけられた子ども・若者に不安と絶望を与え、能力形成の機会を奪っていること、また、貧困は人生の可能性のはく奪をもたらし、社会の中で孤立した子ども・若者を生み出していることを指摘されました。
日本社会の抱える深刻な問題を直視することの重要性を強調されました。



▼出席した学生のレポートを、一部ご紹介します。
・ なぜ貧困世帯で勉学のままならない子どもが育つことになるのか、よく分った。貧困で傷ついた子どもたちに居場所を与え、勉学、さらには前向きに生きるための意欲を生み出す支援が重要である。

・ 学習支援教室に私と同年代の学生ボランティアが参加して活躍していることに驚きました。見習いたい気持ちになりました。

・ 問題を抱えていない人も格差や貧困で苦しむ人のことを考え、行動することで問題を減らし、より良い日本社会を作ることができるのだと強く感じた。




 

【報告】2013/6/5 日本文化学科春の講演会2013「香りと文学と私」

[聖学院大学(日本文化学科)] 投稿日時:2013/06/07(金) 10:28

6月4日(水)、聖学院大学チャペルにて恒例の日本文化学科主催講演会が行われました。
この講演会は、在学生はもとより、卒業生、教職員、更には近隣の方々を招いて、来場者とともに「文化」と出会い、「文化」を体験し、「文化」への認識を深めることを目的に毎年行われている催しです。
今年は「北鎌倉香り仕事」オーナーであり、「香りの研究者」「香りの伝道者」として広くご活躍されておられる嶋本静子先生をお招きし、「香りと文学と私」と題したお話とワークショップをしていただきました。

学生、教職員の他、一般の方も含め220名の来場がありました


            
          嶋本静子先生をお招きして行われた講演会「香りと文学と私」
 
嶋本先生は、まずご自身が香りの研究を始められたきっかけからお話しになり、その研究の一端として日本の古典文学、特に『源氏物語』の「空蝉」のくだりについて解説をして下さいました。

「源氏のまとう薫香の香り」が「17歳の身体と混じり合った」ものであり、だからこそ暗闇の中にありながらその香りの主が他ならぬ源氏その人のものであることを全身に受け止めた空蝉、にも関わらず「嬉しさ」「罪悪感」「劣等感」という様々な感情に揺れ動くがゆえに、愛おしくてならない源氏から自らを引き剥がさざるを得なかった彼女の繊細極まる感性と振る舞い。『源氏物語』に登場する女性たちの哀切が、現代に生きる女性たちの心を突き動かすものであることを改めて実感することとなりました。

また、一方の源氏についても、彼の恋愛には「母恋」というのもが根底にあり、この場面には恋愛のエロティシズムだけではなく、「若い」彼だからこその恋の実質というものが読み取れ、その意味で男性側からも深い想念を呼び起こさせるものであることが理解できました。『源氏物語』の世界は底知れぬ深さを持ち、それゆえに長く読み継がれている作品となっていることを再確認できました。
 
続いて行われたワークショップでは、こうした源氏の「若さゆえの香り」(『源氏物語』では、壮年、中年の源氏については香りの記述がなされていない)に注目し、参加者がそれぞれに香りの「個別性」について体験することとなりました。

ワークショップは二つの体験をしました。
1、野ばらの香りを自身に吹きかけ、その香りを確かめる。その後、二人一組になってお互いの香りの違いを確認する。
2、4種類の香りを嗅いで、その香りから受ける印象を紙に書きとめる。
 
1については特に男女間の違いを実感する、まさに強烈な体験をすることとなりました。
2についてはいくつかの回答例を先生自らお読み下さり、それぞれの香りの特性について説明をいただいたことで、自らの印象と香りの特性との結びつきを発見するというとても興味深い発見をすることができました。

          
                香りを体験したワークショップの様子
 
実は、嶋本先生にご講演いただくのは今回で三回目です。
それぞれの講演内容が異なるものであることは勿論ですが、参加者がその都度新たな発見をし、刺激を受けることが出来るというのが、先生のご講演の最大の魅力でしょう。
 

最後に、学生から提出された感想を記してこの報告を閉じたいと思います。
特に感想を求めたわけでもないのに感想を書きたくなってしまったというこれらの感想文が、この講演の魅力をお伝えすることになると思います。
 
・今日の講演は今までの中で一番楽しい講演でした。自分自身の香りというのがわかり、楽しかったです。因みに、自分はユーカリの香りが好みでした。
・すばらしいお話を聞けました。香りとは心にも身体にも効く素晴らしい効果があるのだと知りました。
・香りについてもっと意識したいと思いました。その匂いを嗅いで、うまく答えられるようになりたいです。
・香りとはとても深いものなんだなと感じました。本日の講演、有難うございました。
・香りは脳で分かるというのは初めて聴いた。しかし、「忘れてしまったことがある時に嗅いだ香りによってその時に考えていたことを思い出す」ということを聴いたことがあるので、考えてみれば、香りを脳で判断するというのは確かにそうなのかもしれないと妙に納得した。
・人によって匂いが変わるのは知っていたけど、年齢、性別、食べ物などで変わるとは思っていなかった。
・人によって「におい」が異なる所がとても面白いと思いました。また、今まで嗅いだことのない匂いを嗅ぐことができ、とても貴重な体験になりました。



>>講演プレスリリースは こちら

>>日本文化学科ホームページは こちら
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