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聖学院 On-line Information

姜尚中先生による秋学期授業「キリスト教と国際社会A」が10月11日より開始 [聖学院大学]

投稿日時:2012/12/20(木) 10:05

春学期に聖学院大学で講義を持たれていた姜尚中先生が、引き続き秋学期にも講義を持たれ、「キリスト教と国際社会A」という講義名で行われています。
この講義は、本学で基礎科目として組み込まれている、キリスト教関連教科の一つです。
授業には、各学科学年の学生約40名が出席しました。


              
                  (写真は春学期の授業の様子)

初回講義では、姜先生は「国際関係とは何か」という問いに対し、キリスト教の観点から考えていく、と概要を説明されました。

講義では、「国際関係」を、国家の視点から捉える現実主義、国際社会を律する規範が存在するとする理想主義、国家以外の世論や市民などによって絶えず動いていくとする構築主義の3つの観点から話されました。

また、国際関係を考えることは、同時に「平和を考えること」だと説明。
いかにして平和を構築するか、戦争が起きるまでに社会や人々がどのような考えを持つようになるのか、など戦争と平和について語られました。

本講義では、戦争と平和について言及したグロティウス著『戦争と平和の法』、カント著『永遠平和のために』を取り上げながら、平和と国際社会、またそのあり方について探っていきます。
また、日本を取り巻く国境問題や、憲法の解釈、北朝鮮の動向といった時事問題を盛り込みつつ、国際社会が抱える問題や、理想を話されています。

参考図書として、ジャーナリスト森達也氏と姜先生ご自身による著作『戦争の世紀を超えて』などを紹介、各国の歴史と国際関係との関係性について言及、国家間にはどのような和解が可能か、和解とは何を指すのか見ていきましょう、と語られています。


<参考図書>
フーゴー・グロティウス著『戦争と平和の法』(1625年)


イマヌエル・カント著『永遠平和のために』(1795年)
宇都宮芳明訳 岩波文庫


森 達也、姜尚中著『戦争の世紀を超えて』(2004年)
講談社、集英社文庫


姜尚中先生 春学期授業
「キリスト教とデモクラシー」詳細はこちら>>


 

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