聖学院 On-line Information
11/23枝野幸男経済産業大臣 聖学院大学講演「日本の針路と若者の希望」報告 [聖学院大学]
投稿日時:2011/12/07(水) 17:33
2011年11月23日(水)、枝野幸男経済産業大臣をお招きし、聖学院大学チャペルにて「日本の針路と若者の希望」と題した講演会が開催されました。現職の大臣を招いての講演会には、学生・教職員をはじめ、学外の方も参加し、500人以上が講演に耳を傾けました。
枝野大臣は、日本は現在大きな転換点に立っており、これまで目にしてきた社会のあり方とは違ってくるからこそ夢や希望を持てると語りました。
かつて日本が経験した高度経済成長は、確かにこの国を豊かにしました。しかし、現在そのような劇的な成長は中国やインド、東南アジア諸国が遂げています。日本は、安いものを多く作って豊かになるというような成長は望めない。かつてのような、さらに物質的に豊かな生活を目指していくことが、今後の日本の希望になるのだろうか、と枝野大臣は問いかけました。
東日本大震災では、物質的に豊かな生活はもちろん、それ以上にもっと大事なものが失われたと気づかされ、家族やふるさとの絆の大切さが再認識されたと話されました。モノやカネ以外の「豊かさ」を求めることが、豊かな人生を送ることにつながるのではないか。
また日本の大震災やタイの洪水でわかるように、日本の災害または海外の災害が起こった場合に、一国だけの災害ではなく、そこで製造している部品が、他国のメーカーに影響を及ぼす事象が起こっている。自国だけよければよいという時代はすでに終わっている。
これからは日本の中小企業が持つ確かな技術力を持って世界に貢献・進出していくことが後々の日本の成長につながっていくと力強く説明。10年、20年先を見据えて、日本のことだけでなく世界を考えて行動をすることが求められる。特にエネルギー、食糧危機の対応などは将来を見越した努力が必要になる。枝野大臣は、これまでの価値観と、これからの価値観の違いを受け止め、時代が変わり続けてゆくその先を見据えて、若者が新しいことにチャレンジしていくことが、希望につながると語られました。
参加した方からの感想を一部ご紹介します。
・豊かになった私たちが、これからどう生きていくか、社会、世界に向けてどんな働きができるか大変勉強になりました。
・時代の転換期だからこその希望を見出せるとの話がありました。私もその一役を職場において担えるように、努力したいと思いました。
・日本の中小企業は世界に誇ることができる力がある。それを雄弁に語っていただき、共感。
・足元ばかりを見てしまい、今の生活で頭がいっぱいだったけれど、将来への希望やこれからどうしたら良いのか、ということを考えさせられました。
・このような時代だからこそ、安定を求めるのではなく、いろいろなことにチャレンジしていこうと思った。
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講演後、恒例のランチ・セッションが行われ、学生教職員110名ほどが参加、枝野大臣を囲んで、講演についての感想や、TPP参加、震災、原発事故対応などについて様々な質問が次々に飛び交う熱い1時間となりました。
枝野大臣は、すべての質問に丁寧に答えてくださり、大変有意義な時間となりました。
枝野大臣は、すべての質問に丁寧に答えてくださり、大変有意義な時間となりました。
(参考) 枝野大臣講演会の案内(2011/11/23)
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