聖学院 On-line Information
11/24留学生日本語弁論大会発表内容(キム ジェチョンさん日本語教育委員長賞) [聖学院大学]
投稿日時:2010/12/03(金) 17:07
11月24日(水)に行われた2010年度第8回聖学院大学 留学生日本語弁論大会で日本語教育委員長受賞したキム ジェチョンさん の発表内容を紹介いたします。
日本語弁論大会の様子は コチラ から
日本語教育委員長賞 私の主張-「友達について」
人間福祉学科3年 KIM JAECHUN
はじめまして。人間福祉学科3年生の韓国人の留学生、キム ジェ チョンです。
韓国語の辞書で友達の意味を調べてみると、長い間、親しく関わっている人だと出ます。
しかし、私は「長い間、親しく関わる」という意味が納得できません。
それは、長い間、親しく関わらなくても親友になった友達がいるからです。今日は、多くの友達の中で、一番親友だと言えるその友達の話です。
仕事の関係で出会えた彼の名は“ホテ”です。ホテは、私が会社に入ってから1年後に他の部署に配属された唯一の同い年でした。
会社の中で、同い年は一人もいなかったし、年上の厳しい先輩だらけだったので、私は最初から積極的に、彼に声をかけて親しくなろうとしました。しかし、ホテは人を一つ一つ見つめる小さな目で、いわば「上から目線」で、偉そうな態度をとりました。
それで私は、「何だコイツ、腹立つな」と思ってしまいました。
しかし、次の日からホテが笑顔で声をかけてきました。
「今、暇?コーヒーでも飲もうか」。その後、休憩をする時には、自販機のコーヒーを飲みながらホテと親しくなりました。
ホテの本当の性格は、最初の印象とは正反対でした。明るくて活発で人気者でした。年上の人とも楽しく話ができる性格でした。
自己中心的なB型のホテと自己中心的なA型の私は、言い争いが絶えなかったのです。
意見が会わないとこが多かったからだと思いますね。だからと言って彼と喧嘩をしたり、嫌いになったことは一度もありません。
言い争いも二人の遊びの一つだったし、何も言わなくてもお互いの気持ちがわかるくらい本当に気が合いました。
ある日、釣りにホテが誘いました。「教えてあげるから、釣竿など、とにかく買っておいてね」と言われましたけれど、いきなり何万円もするやつを買うわけにはいかなし、「釣り」と言ったらおじさんたちのレジャーの代名詞だというイメージがありましたので、断りました。
しかし、しつこく誘うホテに負けて、休みの日に二人で釣りをしに行くことになりました。
きれいな自然に囲まれ、川の水が流れる音しか聞こえない所での釣りをする気持ちは、映画の中のブラッド・ピットになったようでした。その後、釣りが趣味になり、暇があれば二人は釣りをしに行きました。台風が来て、川の水が溢れても、猛暑、寒波の時にも、気が向いたら釣りをしに行きました。
二人でやっていた釣りは、ルアーフィッシングでした。
ルアーフィッシングは、普通の右利きの人の場合、右手で釣竿を持ち、左手でリールを巻くのが定番です。
しかし、ホテと私は、右手で釣竿を持ち、ルアーを投げてから釣竿を左手に移し、右手でリールを巻きました。
その理由は、ホテの右手には障害があるため、釣竿をしっかり持つことができなかったからです。私は、なぜ同じようにしたかと言いますと、ホテのやり方をそのまま見習ったからです。
障害がありながら、大のスポーツ好きで、いつも元気なホテ。
彼に勧められ、私もスポーツジムに通い始めました。気が合う友達と楽しくスポーツができて、生き生きした毎日でした。
就職と同時に、大きな変化や仕事によるストレスで、気分が落ち込むことが多くなっていた私は彼に出会って大きく変わりました。
体も心も大きく変わっていくのを感じました。自分の環境を少し変えただけで、大きく変わる自分を経験した私は、この素晴らしさを他人にも伝えたいと考え始めました。
私の夢は、誰もがスポーツを楽しむことができる社会づくりです。
そのスポーツを通して健康な体、健全な精神を持つことが、自己実現につながると強く信じているからです。
日本に来てから4年目です。家族と友達と、遠く離れているけれど、その存在を思うだけで心強くなります。
離れているから、周りの人々の大切がもっと感じられると思います。支えてくれている人々がいるから、私が存在しているのではないかと思います。後で後悔しないように、私を応援してくれる、家族と友達を大切にしたいと思います。
学長賞を受賞したタウン ラさん
「愛の伝え方」 発表内容は コチラ から
国際部長賞を受賞したイ ショウショウさん
「はじめてのヴェリタス祭」 発表内容は コチラ から
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