聖学院 On-line Information
5/12人間福祉学部AH フィンランドの人間教育(その2) [聖学院大学(人間福祉学科)]
投稿日時:2010/06/02(水) 18:50
人間福祉学科教授の梅津迪子教授から、さらにレポートが届きましたので、その2掲載します。
フィンランドは世界70カ国のPISA(学習到達度テスト)で連続学力が第1位と評価されていますが、タリヤ先生によると日本との差はそれほどでもないとのことです。
ただ、その問題はマークシートではなく、知識や考える力が試されているので
すが、「皆さんは、その問題を見たことがありますか?」と質問されました。
そして、教師になるためには幼稚園教諭から高校まで大学院修士号の取得が義務付けられています。
そのうえ、教育実習時間が300~550時間と多く、担任になるのも資格が必要とのことでした。
タリヤ先生は障害者(AD,ADHD)を一人の個性として受け入れていますが、
子どもへのサポート体制は整備されています。
全小学校では休み時間は雨天でも雪が降っても全員が校庭に出て遊ぶ
(寒さに順応し体を動かすのが目的)ことを奨励しているそうです。
教師は自分磨きをするため1年間の休暇制度を利用して、語学学習や自然保護の資格を取得したり、
企業に勤務したり、外国を訪問し文化交流を行ったりできます。
そして、再び、教師の立場に戻ってその体験を生徒たちにフィードバックする体制が保証されています。
タリヤ先生はその制度を利用して、各地で精力的に研究交流会を行い、
5月31日にフインランドに帰国しました。
(とはいえ、実際にこの制度を利用する先生は少ないそうです。
どうぞ、お元気で!
*その3は、学生からの感想です。近日中に掲載します
報告その1はコチラ
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