聖学院大学 創立20周年記念
学生による講演会感想 その2(コミュニティ政策学科) [聖学院大学(政治経済学科)]
投稿日時:2009/01/29(木) 09:52
その2 「コミュニティ政策学科」です。(写真は、必ずしも本人ではありません)
■ 4年 H.Kさん
<参加した講演会>
・ 「現代の貧困」
<感想>
事前に、学生有志の研究会で湯浅氏の著書「反貧困」を読んだり、ビデオを観たり、議論したりしながら「貧困問題」についての理解を深めた。
そして、「貧困問題は他人事じゃない」と思い、参加してみた。
講演会後半の対談では、
学生代表として壇上で、湯浅氏に質問を投げかけることができた。
「貧困の人を目の当たりにした時、私達が何かできることはないでしょうか?」
という質問をすると、湯浅氏からは、
「それぞれがやれることには範囲があり、それを押せば社会が変わる、
というような『魔法のボタン』や『ウルトラの近道』は存在しない。
時間があれば貧困問題に取り組む現場を見て学ぶとか、やれることからやっていく必要がある」
という答えを頂いた。
また、他の学生からは、
社会の「貧困」についての認識や、
湯浅氏の運営する、NPO「自立生活支援サポートセンター・もやい」
の運営についての質問などが投げかけられた。
講演会後に参加したランチセッションでは、
和やかな雰囲気で湯浅氏と会場との質疑応答が行われた。
講演会とはまた違った側面から貧困について学ぶ時間になった。
今回、社会問題というのは、遠いところ、特別なところにあるものじゃないんだ、
自分達は社会の中で生きているんだから、
社会の抱える問題の一つ「貧困」は他人事じゃないんだ、
ということを改めて肌身で感じ、
「貧困問題は近くて大きい問題なんだ」ということを実感した。
近くて大きい「貧困問題」を考えることは、
やっぱりそう簡単ではなくて、大分長いこと皆で延々と悩んでいた。
でも、
「この社会で、一人ひとりが貧困(と、貧困のある社会)に
どう向き合うのか?」
という、現代社会での生き方自体を考えることにつながっていったので、
悩んだ価値はあると思う。
そうして生き方を考えることは、変化の激しい現代社会の中で、出来るだけ
自分を見失うことなく生きていくために大切なことなのではないかと思う。
■ 3年 山田 佳佑さん
<参加した講演会>
・ 「現代の貧困」
<感想>
湯浅誠氏の近著「反貧困」を題材に10回程度のゼミを受け、この講演会に望んだ。
最近問題になっている貧困問題をどのような形で勉強していくのか興味があった。
大学生活で自主的に講演会に参加したのは初めてで、とてもよい経験だった。
今まで、貧困というものを簡単に考え過ぎていた。
貧困とは、簡単なおものではなく、考えれば考えるほど、奥深い問題だということがわかった。
今後は、ボランティア活動や、もやいの活動に機会があれば参加したいと思う。
■ 2年 工藤 俊祐さん
<参加した講演会>
・ 「市民を平和にする自治体」
・ 「現代の貧困」
・ 「「アメリカとは何か」
<感想>
事前に行った研究会で先輩達と討論したことはとてもいい勉強になった。
いろいろな事を知ることの大切さや、発言を通して見えてくること、向上心を得ることができた。
「現代の貧困」について、湯浅さんに「貧困者に責任がないのか」と聞いたら、
「責任はあるかもしれないが、そこを攻めても進まない。目の前の人を手助けするべき」
と教えてくれた。
実際にボランティアなどに参加してもっと現場を見てみたい。活動から見える世界を見てみたい。