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聖学院 On-line Information

【報告】「桜プロジェクト」参加学生の感想 ~その2 [聖学院大学]

投稿日時:2012/05/14(月) 11:46

聖学院大学復興支援ボランティアチーム
被災地支援「桜の鉢植え」を釜石市に届ける「桜プロジェクト」(報告 ~その2) (4/21~22)

 

参加した学生の感想文より、「参加した理由」「感想」「今後」について抜粋したものを順次ご紹介します。(順不同/文末不統一)
 


◇ 人文学部日本文化学科2年 
【参加した理由】
以前から募金を中心に復興支援に協力していたが、桜プロジェクトへの呼びかけから大学のボランティアチームに入り、震災から1年以上が経過した今年4月、念願であった被災地でのボランティアへの参加が決定した。

 

【感想】
届け先の仮設住宅や老人ホームでは、住民の方々が出てきては夢中になって盆栽選びをしていた。私は、そうした住民の方々の喜ぶ姿を見て、参加した甲斐があったと実感した。

 

(車中の中から)グラウンドで野球の練習をする少年たちを見た。練習に励む少年たちと、それを指導するコーチや監督。私の地元でもよく見られるであろう光景であったが、彼らは震災による恐怖と悲しみを乗り越えてきたのだろうとついつい考えてしまった。


【今後】
被災地は今後も支援が必要だと思うので、私は、今後とも現地の方々の要望に沿って、ボランティアをしていきたい。



◆ 人間福祉学部人間福祉学科2年 
【参加した理由】
今回SAVEでの活動を知り、是非参加して今現在震災1年後の被災地を見て肌で感じたかった。


【感想】
私は写真をたくさん撮った。これを、家族や友達に見せようと思った。この光景は行った者しかわからないのだから、伝えなければいけないと思った。

 

【今後】
豊かな自然があり、おいしい海の幸や野菜が食べられるのに、今の現状は本当に悲しいと思う。これから、SAVEの活動で訪れて、少しずつでも復興していく様子を見届けたいと思う。

 


◇ 人間福祉学部児童学科1年 
【参加した理由】
誘われたからなのですが、以前からボランティア活動には興味があり、高校の頃も学校内のボランティア活動に参加していました。大学へ入っても機会があればやってみたいと思っていたのと、被災地に行くということでテレビだけではなく、自分の目でも見てみたいと思っていたので。

 

【感想】
被災地に着いてバスから見た景色には驚きました。自分のイメージしていた景色より想像以上に悲惨だったので、言葉を失いました。

 

おじいちゃんに、一回教えただけなのにすいすいと植えていって教えた側の私が手伝ってもらいました。最後に「ありがとう。大切に育てるからね。」と言ってくれたので、とてもうれしかったです。


仮設住宅を周って行くと、どこの仮設住宅も待っていてくれる人が居て、被災地の方たちは安らぎや和めるものを求めていることが分かりました。
 

この活動を通して分かったことは、ちょっとした事でも被災地の方たちは喜んでくださること、そして完全な復興にはまだ時間がかかること、私たちの知らないことがまだたくさんあることが活動や経験を通して分かりました。
 

【今後】
今回のプロジェクトで被災地の現状がある程度わかったので、次に行く時はどんなことが必要かをきちんと考えた上でボランティアに参加してみたいと思います。また、大学のボランティアだけでなく、様々なボランティアにも積極的に参加していこうと改めて思いました。

 


◆ 人間福祉学部児童学科1年 
【参加した理由】
二つ理由があります。まず、自分の目で見てみたいという好奇心でした。もうひとつは、そこに行き、何かをしたい、してあげたいと思ったからです。ただ会話するだけでもいい、たわいもない話で笑い、笑顔を分けたい、そういった思いを持って参加しました。

 

【感想】
見学をした沿岸部のほうは、時が止まってしまったかのようなところばかり。それを見た時、わたしは「すごい…」としか言えませんでした。「ひどい」という言葉などはふさわしくないと思ったからです。「…」のあとに何か言おうとしていましたが、言葉がまったく思いつきませんでした。本当に言葉で表せないものでした。

 

現地の人は、もっと暗くて、みんながどんよりとして、ただ時が流れている空間という状態にあるのだろうと勝手に思っていました。しかし、実際に会ってみると笑顔があふれ、「今を生きている」という感じが伝わってきました。身の周りの人を亡くした方もすごく元気にいきていました。奥深くには傷があるはずなのに、私たちをあたたかく迎えてくれました。そのあたたかさは、家族として扱ってくれているようで、うれしかったです。被災地の人は、みんなで助け合ったからこそ生きられた。だから、「人のあたたかみ」の大切さを私たちに教えてくれたのだと思えました。
 

現地の人たちは「未来」をみていました。漠然としたものではなく、何年後にはこうなるというように。今の私たちにはないものだと思います。そして、おかみさんが言っていた「現地の人は、生きるという難しさと、大事な人がいるというありがたみをきちんとわかっている」という言葉はすごく身にしみました。


【今後】
いつなにが起こるかわからない今、ちゃんと将来をみて、一日一日を大切に生き抜く。それが大切だとわかりました。そして次は伝える側となり、おかみさんが託してくれた思いをつなげていきたいと思います。

 


◇ 政治経済学部コミュニティ政策学科1年 
【参加した理由】
テレビを通して被災地の状況を見て自分にもなにかできることがあるならボランティアとして活動したいと思っていたことがきっかけで参加。

 

【感想】
仮設住宅に着いたのは夕方だったが、皆さんは私たちがいつ来るかを楽しみに待っていてくれたそうで、温かく迎えてくださったのが嬉しかった。桜を選ぶときも、「どれにしようかな」とにこやかな表情で悩んでいる姿を見て、桜プロジェクトに参加してよかったと思った。

 

(宝来館の)女将さんの話を聞いて心に残っている言葉が2つある。1つめは、“会いたい人に会いたいと思ったら会いに行くべき。いつか行けばいいと思っていると、会えなくなっちゃうこともあるよ。”という言葉。2つめは、“近くにいる人、家族は大切にするべきだよ。”という言葉。“東日本大震災で家族を失った人もたくさんいる中で、一緒にいられるということは幸せなことなのよ”とおっしゃっていた。(中略)今こうして一緒に生活できていることに感謝しなければならないし、幸せなことなのだなと思えるようになった。


【今後】
テレビでは、「東日本大震災から1年が経ち、ここまで復興しました」といった内容の特集が組まれていたりするけれど、実際は多少がれきが撤去された程度で復興してきているなんて言える状況ではないと感じた。たしかに、震災直後から比べると被災者の方の精神的なダメージは少しずつ解消されつつあるのかもしれないが、まだまだ支援が必要だなと改めて考えさせられた。

私は、どういった活動を行ったら被災地の方々に喜んでいただけるのかを考えたり、アイデアを出したりするのはあまり得意ではないが、ボランティアチームSAVEやボランティア支援課が企画してくださるものに参加して活動することはできるので、今後もこのような活動を続けたいと考えている。また、ボランティアチームSAVEについても、先輩方がおっしゃっているように先輩から後輩へと受け継がれていくべき大切なものだと思っている。

今回の桜プロジェクトに参加しての課題は、率先して行動できるようになること。


>>【報告】「桜プロジェクト」参加学生の感想 ~その1 はこちら
>>【報告】「桜プロジェクト」参加学生の感想 ~その3 はこちら

>>「桜プロジェクト」に関するプレスリリース記事はこちら

 


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