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聖学院大学 創立20周年記念

2008/10/8講演報告 杉原泰雄氏「平和国家と福祉国家の現代的意義」 [聖学院大学(政治経済学科)]

投稿日時:2008/10/14(火) 16:54

20周年記念・秋の講演会、第2弾は、憲法学専門の杉原泰雄先生(一橋大学名誉教授、左写真)に、ご講演をお願いしました。

 

杉原先生は、徹底した非武装・非戦を目的とした、日本国憲法制定時の9条の設置理由などを踏まえ、あらためて、現代における9条の意義を、データや時の首相の言説を引用しながら非常にわかりやすく解説されました。

 

特に、軍拡競争と経済・財政との関係に触れられ、ソ連では経済的疲労のうちに崩壊、軍事費に膨大な支出を行い続けているアメリカでは、財政赤字が増大し、貧困率が非常に高くなる状態であることを示されました。

 

一方、平和憲法のある日本でも、軍事費が増大し、社会的格差が拡大し始め、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利(生存権)が脅かされるような状況であり、今こそ、「平和」かつ「福祉」国家になるべく、第9条、25条の原点に立ち戻るべきだと主張されました。

そして、日本は、そのような憲法の教育研究に力を注ぐべきだともコメントされました。

講演後も別会場で、学生・教員による質疑応答が続き、非常に熱い講演会となりました。(参加者約200名)

 

 左:講演会司会・コーディネータ、阿久戸学長
 左下:講演を熱心に聴く参加者
 右下講演会後、学生の質問を受ける杉原先生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講演会(2008/10/7)告知(パンフレットなど)

 

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