聖学院 On-line Information
冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その5 [聖学院大学(こども心理学科)]
投稿日時:2013/03/08(金) 13:58
これをきっかけに、皆様から頂いたアンケートより、冊子第1版の感想、心のケアに携わった方々のエピソードを、第2版で紹介しています。
掲載希望内容について、今回対応できなかったものもありますが、今後の冊子制作の参考にさせていただきます。
このブログでは、冊子に掲載されたもの、及び掲載しきれなかったものを紹介していきます。(順不同)
●山梨県 中巨摩郡
(掲載希望内容)
1.ご両親、或いは片親を亡くされた子供さんの人数
2.被災された子供さんの人数(上記を除く)
3.仮設住宅に住まわれている子供さんの人数と地域
4.被災された子供さんの今の気持ち、思いについて
5.こどもさんの心のケアを行う場
6.例えば私は「命の授業」を社会貢献の一環として行っておりますが、現地での実践の機会と場所を知りたい(連絡方法を含む)
●宮城県仙台市/幼稚園
同じ被災地であっても沿岸部と内陸部ではかなりの温度差があり、その開きが次第に大きくなっているようです。
未だ手付かずの所も沢山あるのにすでに忘れられてしまっている感は否めません。
その一方で被災者であることをかざして、際限なく支援を要求してくる一部の方たちがいるのも事実のようです。
「絆」「共に」などの標語がいたる所で掲げられているにもかかわらず実際は差別を受け、いろいろな理由で疎外されていることも耳にしています。ことのほか放射能汚染という見えない脅威にさらされ怯える毎日であるため子を持つ保護者である大人たち気持ちに余裕がなくなってきています。いつも何かにイライラしているためか子どもの信号に気づかなくなってきているようです。 些細なことに対しても敏感に反応し、責任は園にあると追及してきたり強要してきたりが増えています。
それだけ生活していく上で大きな不安を抱えているのだと思います。子どもの心に寄り添うためには、まず大人たちの不安を一つ一つ取り除いて、安心して子どもと向き合えるような援助が求められていると思います。
●京都府京都市
子どものアイデンティティに関する内容を希望します。
子どもの中で環境に適応するということと、自我を確立させるということがどのような仕組みで行われるのかに触れていただければ、幸いです。
●北海道室蘭市
私が住んでいる地域は、震災当時、震度4の揺れでした。普段、大きな地震がない所なので、子供たちは、かなり動揺しました。特に、テレビの津波の映像を観て、不安を抱えているので、余震になると、指導員にしがみつく子供もいました。
立地条件として、目の前が太平洋ですので、大地震は他人ごとではなかったのだと思います。実際に、近くの苫小牧市では津波が防波堤を越えて、その報道も観ていましたので、身近に怖かったと思います。
しかし、時間がたつに従い、記憶は薄れ、危機感も薄れてきているように感じられます。
市の取り組みも、ハザードマップはあれど、地震や津波の避難訓練はなされていません。
被災したお子さんに対する心のケアは、とても大切だと思います。
そして、被災地の子供たちの声を、被災しなかった子供に伝え続ける資料が身近にあれば、現場の指導者の意識も変わってくると思います。また指導される子供たちの意識も全く違うものになると、私は思います。
地震や津波の他に、原発の被害や風評被害で、諸問題が起きていると思います。私の住む街は、泊原発・大間原発が事故を起きると、避難しても放射能に晒されてしまいます。
そこで、福島県の子供さんと関わりながら心のケアを実践されている方の報告を、ぜひ読んでみたいと思っています。
●東京都千代田区
読み聞かせに使う、子供向けの推薦図書。障害のある子どもや中高生向けの本、外国語での翻訳があれば、ぜひ。関連で、大人が自らの心の健康、癒しとなるような本の推薦があれば、と思います。
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その1
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その2
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その3
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その4
>>「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第2版 参考図書
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添う―被災地の子どものケア 第2版―」については こちら
>>こども心理学科HPは こちら
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