聖学院 On-line Information
冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その4 [聖学院大学(こども心理学科)]
投稿日時:2013/03/08(金) 13:48
これをきっかけに、皆様から頂いたアンケートより、冊子第1版の感想、心のケアに携わった方々のエピソードを、第2版で紹介しています。
掲載希望内容について、今回対応できなかったものもありますが、今後の冊子制作の参考にさせていただきます。
このブログでは、冊子に掲載されたもの、及び掲載しきれなかったものを紹介していきます。(順不同)
●宮城県気仙沼市/幼稚園
子どもをとりまく環境(例えば、一番の支えであるご両親が一段らくついた最近になって疲れや不調が見られるようになった。あるいは当時から今もなお続いている)の中でいだく戸惑いや不安、言葉にできない想いへの気付きや配慮についての掲載を希望します。
●福島県福島市/私立小学校
絵本、書物、音楽、映画等の情報→第一版に「絵本の読み聞かせについて」の頁がありました。子どもの心のケアのみならず、大人の心のケアとして、とても大切なことだと思います。就中、教育現場においては有用です。そこで、第二版では、お薦めの絵本(書物)を取り上げていただくことを希望します。学校や家庭で楽しめると同時に、心が豊かになるような音楽、映画でも結構です。
第1版には「注意してほしい言葉」という頁がありました。どれも納得なのですが、逆に何と言っていいのか分からなくなります。むしろ、何らかの実体験に基づいたコラムの方が、心が晴れたり、元気になる場合があります。具体例を挙げますと、新聞の読者欄がそうです。有名人やいわゆる知識人と呼ばれる人たちではなく、ほんの身近にいる人が書いた飾りのない文章こそが、私たちの心のケアにつながるのだと思っています。
●山形県鶴岡市
子ども達のある程度の年代ごとにケアを分けてアドバイスいただけるとさらに親の皆様に役立てていただけるかと思います。
幼児・小学生低学年・小学校高学年・中学生・高校生といったおおまかなカテゴリーわけでいいと思いますが、被災・避難の状況が様々な今回の震災では、子どもたちの心の問題も多様化しており、より、年代に合った言葉かけや対応の仕方のヒントを必要としております。また、避難児童に関わるのは親だけではなく「祖父母と避難」という形もあり、親とは違う立場の祖父母のケアも必要に感じられる状況があります。
親・祖父母・教育関係者・支援関係者の大人たちへのケアのコーナー、コミュニケーションのアドバイスなども可能であれば、よろしくお願い致します。
●福島県福島市/教会
先ず、子供一人については生来持った性格、育ってきた環境、その親の有様といったたった一人でさえ違い、その上突然不幸がドサッと覆い被さると、心の持ち様がしばし解らず対人者との関係を築くのにも深い心の傷は4年~5年はかかります。じっくりとその間安心出来るように心を尽くして対応していく時、初めて子供はこの人は「信用しても良いんだ」安心をして心を少しずつ開いて寄り添い甘えて来ます。そこで始めて傷ついた子供と対人者との関係を築くことが出来、ようやく少しずつ心の整理をしてゆくことや方向性を指し示してやれる。
全て対人者は対応していく子供は神さまからの贈り人として心に留め、神が人類を愛しておられるお姿を深い感謝を自ずから持っている人はどのように荒れた子どもでも、暗闇にいる子どもでも少しずつ光の道へと道行ける……と私は長年児童福祉をしてまいりましたので、この様な思いで関わってきました。
2013.3.11で丸2年。未だ精神の復興ならず、色々ありますが、じっくりと話しを聞いています。絵本を読んだり、絵を描いたり、歌をうたったりと・・・私に出来ることを少しずつ進めています。
●宮城県仙台市/保育園
「子どもの心に~」ではありますが、読んでいるうちに私たち保育者としても心が軽くなったように感じました。建物は補修され、何もなかったような毎日ですが、他の地域の方々との差、違いを感じ、悲しい毎日です。大人も元気になれるような内容もあるとうれしいです。あの時の私たちの対応はあれでよかったのかと自分を責めている人もいます。ぜひ大人にも目を向けてください。
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その1
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その2
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その3
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第1版 読者の声 その5
>>「子どもの心にそっと寄り添うー被災地の子どものケア」第2版 参考図書
>>冊子「子どもの心にそっと寄り添う―被災地の子どものケア 第2版―」については こちら
>>こども心理学科HPは こちら
アーカイブ
- 2014年6月(2)
- 2014年5月(7)
- 2014年3月(5)
- 2014年1月(8)
- 2013年12月(7)
- 2013年11月(8)
- 2013年10月(12)
- 2013年9月(9)
- 2013年8月(7)
- 2013年7月(10)
- 2013年6月(8)
- 2013年5月(8)
- 2013年4月(4)
- 2013年3月(7)
- 2013年2月(7)
- 2013年1月(6)
- 2012年12月(12)
- 2012年11月(17)
- 2012年10月(16)
- 2012年9月(13)
- 2012年8月(6)
- 2012年7月(10)
- 2012年6月(9)
- 2012年5月(18)
- 2012年4月(12)
- 2012年3月(14)
- 2012年2月(5)
- 2012年1月(8)
- 2011年12月(12)
- 2011年11月(13)
- 2011年10月(15)
- 2011年9月(8)
- 2011年8月(4)
- 2011年7月(4)
- 2011年6月(16)
- 2011年5月(6)
- 2011年4月(1)
- 2011年3月(14)
- 2011年2月(7)
- 2011年1月(8)
- 2010年12月(19)
- 2010年11月(18)
- 2010年10月(21)
- 2010年9月(11)
- 2010年8月(5)
- 2010年7月(4)
- 2010年6月(8)
- 2010年5月(12)
- 2010年4月(3)
- 2010年3月(8)
- 2010年2月(1)
- 2010年1月(3)
- 2009年12月(13)
- 2009年11月(5)
- 2009年10月(11)
- 2009年9月(6)
- 2009年8月(2)
- 2009年7月(7)
- 2009年6月(6)
- 2009年5月(9)
- 2009年4月(4)
- 2009年3月(9)
- 2009年1月(5)
- 2008年12月(5)
- 2008年11月(3)
- 2008年10月(3)
- 2008年9月(3)
- 2008年8月(1)
- 2008年6月(7)
- 2008年5月(2)
- 2008年4月(3)
- 2008年3月(2)
- 2008年2月(5)
- 2008年1月(4)
- 2007年12月(4)
- 2007年11月(4)