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聖学院 On-line Information

11/24留学生日本語弁論大会発表内容(イ ショウショウさん国際部長賞) [聖学院大学]

投稿日時:2010/12/03(金) 17:20

11月24日(水)に行われた2010年度第8回聖学院大学 留学生日本語弁論大会で国際部長賞受賞したイ ショウショウさん の発表内容を紹介いたします。
日本語弁論大会の様子は コチラ から


国際部長賞 私の異文化体験―「はじめてのヴェリタス祭」
コミュテニィ政策学科3年 WEI JINGJING

 

私のタイトルは「はじめてのヴェリタス祭」です。
11月2日、3日は、「ヴェリタス祭」でした。私は、ゼミの友達と一緒に福建省家庭料理、鶏もも肉の醤油煮を作って、販売しました。

5月の連休が明けて、1週間ぶりのゼミの日に、ゼミの先生から「ゼミ生全員でヴェリタス祭に参加します。1年生から4年生まで、4つの模擬店を出しますから、考えてください」と言われました。
はじめは「ヴェリタス祭は、1週間の休みでしょ。留学生はみなそうだよ」と思ったのですが、昨年のヴェリタス祭の写真を見せてもらって、みんな笑顔で楽しそうだったので、ゼミの友達、留学生ばかりで、中国の家庭調理を作ることにしました。

しかし、実際に模擬店に出すにはどうしたら良いだろうと、考えてしまいました。しかし、問題の解決は簡単でした。
私たちのゼミでは、1年生から4年生まで交流があって、みんな仲良しです。
3年生、4年生の先輩たちは、「ゼミでは毎年、ヴェリタス祭でじゃがバターを作って販売していて、1年生の時からそれを見てきたから、準備から全て心配ないよ」と教えてくれました。

夏休みが終わり、ヴェリタス祭の準備が徐々に始まりました。
模擬店で販売するものは中国の家庭料理と決まっていましたが、それでは何を作るか、ということで友達と相談が始まりました。
自分達が一番好きなもの、中国のお母さんが、私たちのために作ってくれたものを思い出しました。
「そうだ、鶏もも肉の醤油煮込みにしよう」と決まりました。ゼミの先輩たちに相談して、大きな鍋や、調理道具の調達、100人分を超える鶏肉の仕入れなど、移動や輸送手段を持っていない私たちのために、手伝っていただきました。

11月3日朝8時に、チャペルの正面階段をまっすぐに降りた芝生に、全員集合しました。
大きな鍋を前にして、まずは大量の醤油と八角、しょうが、にんにくなどを準備し、鍋で煮詰めます。
2号館の調理室でゆで卵を担当した友達が、殻をむいて運んできました。
鍋の中に、たくさんの卵と鶏肉を入れて煮込みます。テントの中に、醤油の臭いが広がって、10時を過ぎると、料理が出来上がりました。

11時から、目の前のメインステージで人気の「お笑いタレント」によるライブが始まることもあって、人がどんどん集まり始めました。
私たちの「鶏醤油煮」を横目で見ながら、人が行ったり来たりしています。
はじめはなかなか買ってもらえなかったのですが、通り過ぎた女性が、戻ってきて買ってくれました。
そうしたら、次々とお客さんがやってきて、どんどん売れてしまうのです。

鍋から料理をすくって容器に盛り付けるのが間に合いません。
友達の一人がテントの前で「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、福建省の家庭料理、鶏の醤油煮です。あつあつでおいしいですよ」と大きな声でお客さんを呼び込みました。

あまりにも大きな声だったので、メインステージのイベントの声が聞こえないほど、学生課の先生に注意されてしまうほどです。さらに、この日はコミュニティ政策学科卒業生の同窓会が行われて、案内の葉書を持った学生もたくさんやってきました。メインステージのお笑いライブが終わっても、お客さんが途切れず、午後1時に売り切れてしまいました。

売るものがなくなってしまい、ようやくメインステージや芝生キャンパスを落ち着いて見ることができるようになりました。
あいかわらず、大勢のお客さんがいました。
その中で、オレンジ色のユニフォームを着たヴェリタス祭実行委員の皆さんが、一生懸命走り回っていました。でもみんな笑顔でした。

はじめてのヴェリタス祭に参加して、思いました。7月から準備にあれほど時間がかかったのに、11月3日はあっという間に終わってしまいました。
「えーっ、もう終わってしまうの」という気がしました。
はじめは「1週間のお休みでしょ」と思ったのですが、参加して本当に良かったと思いました。はじめてのヴェリタス祭は、私たちにとって、一生の思い出になりました。この大学に入学して本当に良かったと思うことがまた一つ増える経験でした。



日本語教育委員長賞を受賞したキム ジェチョンさん
「友達について」 発表内容は コチラ から

 

学長賞を受賞したタウン ラさん
「愛の伝え方」 発表内容は コチラ から

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